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☆せんちめんたる・じゃーにー☆の掲示板

ドラマ「おみやさん 源氏物語に隠された殺意の香り」

 2017年に72歳で亡くなった俳優の渡瀬恒彦さんが、架空の「京都府警鴨川東警察署資料課」の刑事役で、未解決事件を捜査すると言う、2010年4月13日に放送されたドラマの再放送が一昨日あった。
 
 この日は藤吉久美子(ふじよし・くみこ)と菅原大吉(すがわら・だいきち)がゲスト出演。藤吉と言えば、歌手の太川陽介の妻ながら、2017年に大胆にも不倫騒動を起こし騒がれた。あのドラマの頃は、まだ普通に妻だったと思うが、将来の不倫を匂わせる、思わせぶりなセリフがあって、今見るとおもしろい。

 源氏物語の「空蝉(うつせみ)」を引用している。空蝉は夫や子がありながら、光源氏の押しに負け、たった一度の過ちを犯してしまう。

 香織(藤吉)は、趣味として「お香(おこう)」をたしなむ平凡な主婦。仕事一筋で色恋には不器用な職人坂野(菅原)と、二人は一夜を共にすることになり結ばれる。坂野は「仕事以外、何のとりえもない私に、ほんの一瞬でも香織さんは振りむいてくれた。あの日の事は私にとって忘れ難い幸せな想い出なんです。」と言う。

 ドラマは後に殺人を犯した知人女性のアリバイ工作に2人は利用されたと分かり「たった一度の浮気でも家族にばれたら生きていけないわよ」と脅されていた。

 藤吉の「ずっと後悔していました。主人に不満があったわけでもなく、娘の事も大切に思ってました。でも坂野さんのそばにいると…」

 最後にお香を習おうとしていた娘から「お香を習っていた時のお母さんは輝いていた。その時、お母さんは恋をしていたんだね」というセリフがあるが、藤吉の実子は男の子、現実はそうもいかないかもね(笑)

 騒動後、藤吉がテレビに出てるとこ、見たこと無いけど、東京のテレビには出てるのかな?10年前のドラマの時は、まだそうも太っていなかったが、不倫騒動の頃は、パンパンに太っていて、カツラに内掛けの着物の姿が関取みたいで、不倫男に引っ張ってもらわないと、人力車に乗れず不細工やった。

 週刊誌の記者に尾行されているのに気づかず、昼間、外出先から自宅に着くなり、数秒で家を出て、不倫男の元に駆け付けるとこが撮られていた。一番燃えてる頃かな(笑) 

 ”藤吉”と聞くと、私の頭の中に法善寺横丁のセリフが浮かぶ。
「こいさんが、わてを初めて法善寺へつれて来てくれはったのは、”藤よし”に奉公に上がった晩やった、はよう立派な板場はんになりいやゆうて、長いこと水掛不動さんにお願いしてくれはりましたなあ。あの晩から、わては、わては、こいさんが好きになりました」

 昔の歌謡曲の歌詞にはドラマがある。朝ドラ「エール」を見ていて、ホントしみじみと思う。今の若い子の歌は、歌詞がプツプツと切れて、とんでもないとこで急に音を上げる。「なんやねん!」と思うわ(笑)

 今、こちらでは山崎豊子さんの「女系家族」が放送されている。もう何度か見てるが、関西弁はほとんど出て来ず、それがいいわ。喉の痒くなる 変なイントネーションの大阪弁なら、東京弁の方がよっぽどいい。

●月の法善寺横丁
https://www.youtube.com/watch?v=kspzGizSdcY