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16日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、8月米小売売上高や9月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想より良好な結果となったことを受けて、米長期金利の上昇とともに109.83円まで上昇した。ユーロドルは良好な米経済指標を受けて1.1750ドルまで下落した。ユーロ円は欧州時間の安値128.61円から129.18円付近まで反発した。
本日の東京外国為替市場のドル円は、来週21-22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内のテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始が表明される可能性が低下していることや中国の不動産開発大手、中国恒大集団のデフォルト(債務不履行)への警戒感から上値が重い展開が予想される。
ドル円のテクニカルポイントとして、一目均衡表の雲の下限109.76円、雲の上限110.19円、転換線109.78円、基準線109.79円、そして21日移動平均線109.87円、90日移動平均線109.93円が挙げられる。主要なテクニカルポイントが110円の手前に収斂していることやボラティリティーが過去最低水準で低迷していることは、現状のドル円相場の膠着の結果である。今後の大相場を予感させるものであり、市場のポジションがドル買い持ち気味となっていることで、中国のリーマンと警戒されている中国恒大集団のデフォルト(債務不履行)懸念やハト派的なFOMC声明がリスクシナリオとなる。
本日は自民党総裁選が告示され、13時から自民党総裁選候補者の所見発表演説会が予定されている。河野候補は、2013年の「政府・日銀の共同声明(アコード)」を遵守すると表明しているが、高市候補は、2%の物価安定目標を達成するまでプライマリーバランス目標を凍結する考えを示している。共同声明(アコード)では、政府の財政健全化へのコミットが大規模な国債買い入れの前提であることで、凍結した場合は、日銀のテーパリング(資産購入の段階的縮小)観測が高まることで円高要因となる。
本日のドル円のオーダー状況は、上値には、109.90円から110.40円にかけて断続的にドル売りオーダーが控えている。下値には、109.20円にドル買いオーダー、109.0-10円に断続的にドル買いオーダー、割り込むとストップロス売りが控えている。
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