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10日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、8月米卸売物価指数(PPI)が前年比+8.3%と発表され、統計開始後の最大を更新したことで、米10年債利回りの1.35%台への上昇に連れて109.95円まで強含みに推移した。ユーロドルは、欧州市場序盤の高値1.1851ドルから1.1810ドルまで軟調推移。
本日の東京外国為替市場のドル円は、来週21-22日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて、ブラックアウト期間に入っていることなどで材料難から動きづらい展開が予想される。
来週のFOMCでは、低調な米8月雇用統計を受けて、テーパリング(資産購入の段階的縮小)の開始時期が年明け以降に先送りされるとの見方が台頭している。しかしながら、カプラン米ダラス連銀総裁「現在のデータは9月のテーパリング(段階的縮小)発表と10月の開始が適切であることを示唆している」に代表されるように、複数のタカ派の米連邦準備理事会(FRB)高官は、年内のテーパリング開始を主張していることで、予断を許さない状況が続くことになる。
また、バイデン米政権の3兆5000億ドル規模の歳出法案に関して、米上院民主党のジョー・マンチン議員は支持しないとの見解を改めて示し、9月27日までに成立する手段はないとも述べている。さらに、民主党のペロシ下院議長は、歳出法案に連邦政府の債務上限引き上げに関する条項を盛り込まない方針を示しており、財政面でも予断を許さない状況が続くことになる。
本日のドル円のオーダー状況は、110.00-40円に断続的にドル売りオーダー、110.50円には大口のドル売りオーダーが控えている。下値には、109.60円にドル買いオーダー、割り込むとストップロス売り、109.30-50円に断続的にドル買いオーダー、109.00-10円に断続的にドル買いオーダーが控えている。
ドル円のテクニカルポイントとして、一目均衡表の雲の下限109.75円、雲の上限110.19円、転換線110.02円、基準線109.96円、そして21日移動平均線109.85円、90日移動平均線109.92円が挙げられる。主要なテクニカルポイントが110円付近に集約していることは、現状のドル円相場の膠着の結果ではあるが、今後の大相場を予感させるものでもある。
市場のポジション動向は、IMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(9月7日時点)では、ドルの買い越し額が109.3億ドルとなっており、年内のテーパリング開始を予想している。円は62325枚の売り持ち、ユーロは26308枚の買い持ちとなっている。
すなわち、FOMCで、テーパリング開始が来年以降に先送りされた場合、ドル買い持ちポジションの手仕舞いによるドルの下落がリスクシナリオとなる。
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