4563-アンジェス記事ストックの掲示板
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包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)の治療には、血流改善と創傷管理の
両面からのアプローチが必要であるが、血流改善が得られなければ、
創傷管理を行っても治癒は得られないばかりか足潰瘍は悪化の一途を
たどる。しかし高度石灰化などが原因で血行再建術の施行不能例や
血行再建術を施行するも創治癒に必要な血流改善が得られない不応例は
少なからず存在する。そのような症例に対しては、疼痛のコントロール
や感染予防などの対処療法を行い、治療抵抗性の難治性疼痛や感染症例
に対してはやむなく大切断を行うことが多かったが、近年CLTI治療にお
ける補助療法が徐々に増加してきている。その中の一つであるコラテ
ジェンは、CLTIの改善を目的として製造販売承認を受けた国内で初めて
の遺伝子治療用製品である。その作用として、コラテジェンを下肢の
筋肉内に注射し、標的細胞である下肢の筋肉細胞内に取り込まれると
HGF(肝細胞増殖因子)を産生する。HGFの血管新生作用によって、
虚血部位の血管数と局所血流量を増加させ下肢虚血を改善させることに
よって足潰瘍の改善が期待できる。
本セミナーでは創傷治療医の立場より、CLTIにおける創傷管理の
ポイントやチーム医療の重要性について紹介するとともに、自施設での
コラテジェン症例について投与に至った背景や投与適否鑑別のポイント
について紹介する
これは最近のセミナーになります。
2023年第4回日本フットケア・足病医学会年次学術集会のプログラムから抜粋。
多くのお医者さんがコラテジェンの条件解除承認を待っているのだと思います。
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12月23日(土)8:00~8:50 E会場
座長: 菊池 守 (下北沢病院)
「CLTI における創傷管理のポイントとチーム医療
-新たなオプション コラテジェンの位置づけ-」
演者: 辻 依子 (神戸大学大学院医学研究科 形成外科学分野足病医学部門)
共催:田辺三菱製薬株式会社