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独断偏見投資日誌の掲示板

国債先物は反落で引け、日銀オペに神経質な動き
2019/08/16 15:18

国債先物中心限月9月限は、前営業日比6銭安の154円85銭と反落で取引を終えた。
前場に中心限月としての過去最高値を更新したが、後場に入ると調整色が強くなった。
10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp上昇のマイナス0.235%。

注目の日銀オペはコンセンサス通りの300億円減額となった。
「減額幅が500億円を超えれば、金利下限防衛に向けた思い切った姿勢を市場に印象付ける」(国内証券)とみられていたが、小幅な減額にとどまった。
長期金利はさらに低下し、一時マイナス0.255%を付けた。

ただ、後場に入ると円債先物は軟化。
9月限はマイナス圏に沈み、長期金利は小幅ながら上昇に転じた。
「オペの結果が案分比率が低くなるなど弱めと受け止められた。
円債相場自体に過熱感が強く、中国株や米株先物が堅調となる中、調整が入った」(野村証券シニア金利ストラテジストの中島武信氏)という。

前日まで金利低下が急だった超長期債も利回りが上昇。
新発20年債利回りは2.0bp上昇の0.085%、新発30年債利回りは同3.0bp上昇の0.185%となった。
ただ、市場では「一時的な金利上昇にすぎない。
世界的な金利低下圧力がじわりとかかるなか、再び低下に向かうだろう」(別の国内証券)との見方も少なくない。