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ユロ板討論会の掲示板

 本日の欧州時間は神経質な動きとなりそうだ。市場の最大の注目は日本時間21時45分に発表される欧州中央銀行(ECB)定例理事会の結果になる。市場では政策金利は据え置きが予想されているが、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)や長期資金供給オペ(TLTRO)の増額や延長が見込まれている。ブラックアウト機関に入る前にカザークス・ラトビア中銀総裁が「TLRTOを3年から5年に延長することを検討する可能性」「PEPPの5000億ユーロ拡大と1年延長に反対しない」と発言しているように、それぞれどの程度増額および延長されるかが注目される。
 また、ここ最近のユーロ高についてどのような見解が言及されるかも要注目となっている。9月の理事会では「ユーロ高は顕著で、強いユーロは金融緩和の効果を減じる」とし、10月の理事会では「為替レートを含むデータを吟味」とも記している。この数カ月でさらにユーロ高になっていることを考えると、ラガルドECB総裁の会見終了までユーロの値動きは激しくなりそうだ。
 ポンドも方向感のない動きが続きそうだ。日本時間の早朝にジョンソン英首相とフォンデアライエン欧州委員長の会談は終わり、今週末まで話し合が行われることが決定した。両サイドともお互いの立場を理解したとしながらも、溝が大きいことを認めている。このまま決裂したらポンドは売られるだろう。合意に達した場合は一時的にポンド買いになるだろうが、時間的に大幅に遅延していることで来年1月1日の混乱は避けられず、どの程度上昇幅があるのかは分からない。

・想定レンジ上限
 ユーロドルは、4日高値1.2178ドル。
 ポンドドルは、昨日高値1.3478ドル。
 ユーロポンドは、7日高値0.9142ポンド。

・想定レンジ下限
 ユーロドルは、日足一目均衡表・転換線1.2051ドル。割り込むと11月30日高値1.2003ドル。
 ポンドドルは、8日安値1.3290ドル。
 ユーロポンドは、本日10日に期限を迎える大きなオプションがある0.8970ポンド。