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ジョン・F・ケネディ元米大統領の孫、タチアナ・シュロスバーグさん(35)は22日、末期がんと診断され、医師から余命1年未満と告げられたことを明らかにした。
写真特集:ケネディ大統領暗殺
シュロスバーグさんは米誌ニューヨーカーに寄せたエッセーで、昨年、まれな遺伝子変異である3番染色体の逆位を伴う急性骨髄性白血病(AML)と診断されたことを明かした。この遺伝子異常はAMLの症例の2%未満に見られる。
医師たちは、シュロスバーグさんが昨年5月に娘を出産した直後、このがんを発見した。
「医師たちが私のことを言っているとは信じがたかった。信じられなかった」とシュロスバーグさん。 「私は前日にプールで1.6キロほど泳いでいた。体調は悪くなかったし、気分も悪くなかった。むしろ、私の知る限り最も健康な部類だった」
シュロスバーグさんはエッセーの中で、複数回の化学療法や2回の骨髄移植、2回の臨床試験など、過酷な治療を受けた経験を記している。今年9月にはEBウイルス感染症の一種と診断されて「腎臓が壊滅状態」になり、歩行訓練を受ける必要に迫られた。
「直近の臨床試験で主治医から、もしかしたらあと1年生きられるかもしれないと言われた」という。
シュロスバーグさんは環境ジャーナリストで、キャロライン・ケネディ元米国大使とデザイナーのエドウィン・シュロスバーグ氏の間に生まれた次女。夫のジョージ・モランさんとの間に、3歳の息子と1歳の娘がいる。
シュロスバーグさんが治療を受けていた時期には、親戚のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が保健福祉長官に承認された。「大統領選には無所属で出馬したが、私や関係の近い家族にとってはほとんど恥ずかしいことだった」
治療を受けたニューヨーク・プレスビテリアン病院/コロンビア大学アービング医療センターの医師たちは、トランプ政権がコロンビア大学への連邦助成金を打ち切った影響があるか知らない様子だったという。「私が頼りにしていた医療制度が突然圧迫され、不安定になったように感じた」とシュロスバーグさんは振り返る。コロンビア大学はその後、トランプ政権との間で助成金の回復に合意した。
シュロスバーグさんは、ケネディ家の悲劇の歴史に新たな1章を付け加えることになり、残念な気持ちだと吐露。ケネディ家では1963年にジョン・F・ケネディ元大統領が暗殺され、68年には母のおじに当たるロバート・F・ケネディ元司法長官も暗殺された。
「私は生涯を通じて良い人間になろう、良い学生や良い姉妹、良い娘になろうと努めてきた。母を守り、心配させたり怒らせたりしないようにしてきた」「それが今回、母や家族の人生に新たな悲劇を付け加えることになってしまった。それを止めるために私にできることは何もない」(シュロスバーグさん)
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