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ソフトバンクグループ(株)【9984】の掲示板 2020/04/03

スクランブル

新型コロナ、高配当株に「ストレステスト」
証券部 二瓶悟、欧州総局 篠崎健太

2020/4/3 16:26
1337文字
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世界の株式市場で配当リスクが意識されている。欧州では配当指数先物が急落し、日本の高配当利回り株でも値動きに差が表れ始めた。手元流動性の潤沢さなどの財務基盤の強固さや、収益の落ち込み度合いで選別が進んでいる。世界的に新型コロナウイルスの感染拡大の影響が避けられない中、配当が継続して支払われるかどうか、「ストレステスト」が始まっている。
3日の東京株式市場では、日経平均株価が前日比横ばいにとどまる中、代表的な高配当利回り企業を集めた「日経平均高配当株50指数」でホンダやSUBARU、三井化学が大幅に下げた。今期の配当が前期見込み並みとした場合、SUBARUの予想配当利回りは8%を超えるが、買いの動きは鈍い。
「足元の自動車の需要急減はリーマン・ショック後とそっくりで、同じことが起きる可能性がある」と楽天証券経済研究所の窪田真之氏は指摘する。09年に需要の急減に対応して、自動車各社は緊急のコストカットを実施し、それに伴って配当額を減らした。コロナ影響の大きい企業では減配は避けられないのではないかという連想が市場を覆っている。
欧州でも同様だ。ユーロ圏主要50社の配当水準を指数化した「ユーロストックス50配当指数」の先物が急落している。2020年中に支払われる配当を予想して取引される20年12月物は、2月末からの1カ月あまりで6割近く下落した。新型コロナウイルスの感染拡大による経済の混乱で、市場は欧州企業の配当が前年の半分以下に落ち込むとみている。利益と比べて相対的に安定している配当の先物が短期間で半減するのは極めて異例だ