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ソフトバンクグループ(株)【9984】の掲示板 2017/06/27〜2017/06/28


2017/6/28 0:48日本経済新聞 電子版

 ソフトバンクグループ傘下で米携帯電話4位のスプリントが、米CATV大手コムキャストとチャーター・コミュニケーションズの2社と携帯事業での提携交渉に入ったことが26日、明らかになった。大容量データを瞬時に送受信できる次世代通信規格「第5世代(5G)」の普及を控え、業界の垣根を越えた再編が活発になりそうだ。

 「モバイルはテレビを飲み込む」。2017年1月、米携帯電話3位TモバイルUSのジョン・レジャー最高経営責任者は、17年末には米テレビ視聴の過半を携帯が占めると指摘した。

 呼応するようにCATVの巨人コムキャストは5月にチャーターと携帯事業で提携。さらに今回、「本命」のスプリントとの提携協議に入る。

 CATV会社は携帯加入者を自社の有料放送に誘導することなどを期待する。さらに通信ビジネス自体の強化も狙う。米国で17年末以降に5G通信が始まると動画視聴の利便性が増し、携帯の価値は確実に高まる。

 スプリント側も携帯加入者が頭打ちになるなか、コムキャストとチャーターの有料放送や通信の顧客基盤を取り込める。経営体力のあるコムキャストなどの資本力を生かし通信網整備を進めることもできそうだ。

 スプリントはコムキャストなどとの提携を進める一方、TモバイルUSとの統合協議も継続するという。かねてスプリントの統合相手は「Tモバイルが本命」と公言していた孫正義社長。急転直下の米CATV2社との提携協議入りは、Tモバイルとの駆け引きの一環でもあるのかもしれない。(ワシントン=稲井創一)