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ソフトバンクグループ(株)【9984】の掲示板 2017/05/24〜2017/05/25

ソフトバンクも大型投資 エヌビディア、AIで覇権固める
2017/5/25 9:36日本経済新聞 電子版

その1
 【シリコンバレー=兼松雄一郎】ソフトバンクグループがサウジアラビアなどと共同で発足させた「10兆円ファンド」が米半導体大手エヌビディアの株式4千億円前後を保有することになった。

 エヌビディアは一般になじみが薄い「謎」の半導体メーカーだが、自動運転向けでは覇権をほぼ固めつつある。中長期で巨大メーカーになるのが確実視される超有望企業だ。英ARM同様、成長産業の基盤を握る企業に長期投資する孫正義氏の好みが色濃く反映された投資といえる。

 米スタンフォード大のフェイ・フェイ・リー准教授の研究室。エヌビディアの新製品が出るとマシンが納入される。そこにリー氏がサインを入れる。その儀式はまるで最先端の「ギア(用具)」を提供されるトップアスリートのようだ。

 リー氏は人工知能(AI)が画像から認識した情報の答え合わせを低コスト・短期間で済ませる仕組みを確立したことで知られる。米グーグルのAI・機械学習チームのチーフサイエンティストを務め、トヨタ自動車のシリコンバレーのAI開発組織に助言している。

 リー氏のような最先端のAI開発者たちがこぞって使うのがエヌビディアの画像処理半導体(GPU)チップだ。論理的に順を追って処理する必要性が小さい画像のような大量のデータをブロックに分けて高速で並列処理する。もとは膨大な画像を処理するゲーム機向けなどで需要が拡大していた。

 AIを急激に進化させている開発手法「深層学習」では、人間の脳をまね、情報を何重もの階層に分けて関連づけながら処理する。膨大な量のデータを高速で並列処理できるGPUとの相性が抜群にいい。

 AIが米医師国家試験の突破を目指す米ハーバード大学のプロジェクト、AIを生かし際立ったウイルス検知率を誇るイスラエルの情報セキュリティー企業、ディープインスティンクトなど、先端的なAIの活用事例で高い性能を誇るエヌビディアの半導体が使われている。AIに少しでも関わる技術者なら知らぬ者はいない重要な存在だ。