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ソフトバンクグループ(株)【9984】の掲示板 2022/02/10

ソフトバンクGのアームIPO、エヌビディアへの売却ほどうまみない
2022年2月9日 23:52 JST
ソフトバンクグループの孫正義社長は、米エヌビディアへの売却が頓挫した傘下の英半導体設計会社アームについて、新規株式公開(IPO)を目指す方針を明らかにした。IPOは売却よりも有利な結果となる可能性があると示唆したが、そうはならない見込みだ。
  エヌビディアはアームを現金と株式の組み合わせで買収することに合意。2020年に発表された時点で買収額は400億ドル(約4兆6200億円)規模だったが、その後のエヌビディア株値上がりで600億ドル超に膨らんでいた。アームのIPOでは400億ドルの企業評価も困難とみられる上に、ソフトバンクGはアーム株全てを売却することはできないだろう。IPOは数カ月後と見込まれ、同社は投資家に必要な詳細な財務情報をまだ開示していない。しかし、業界の水準とアナリストによる当初見積もりによれば、アームの価値は250億-350億ドルとなる公算が大きい。アシンメトリック・アドバイザーズのシニアストラテジスト、アミール・アンバーザデ氏は「どのような企業評価になるかは分からないが、当社は300億ドルでも厳しいかもしれないと考えている」と述べた。ソフトバンクGの株価はビジョン・ファンドの予想外の利益やアームに関する計画発表を受けて9日に5.9%高となった。過去12カ月のアームの収入は約26億ドル。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)構成銘柄の平均的な株価売上高倍率に基づけば、アームの価値は約240億ドルとなる。クラウドコンピューティングや自動車などの分野で重要性が高まっていることを踏まえると、アームが平均を上回る評価を得る可能性は高い。エヌビディアによる買収が実現しなかったのも、単一の市場参加者が所有するにはアームの設計は価値が高すぎると規制当局とクアルコムなどの顧客企業が考えたためだ。アームは収入の多くをロイヤルティーから得ている。企業価値を収入の10-12倍とするなら、260億-310億ドルになる。