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いであ(株)【9768】の掲示板 〜2015/04/08

【中国から探る日本株】北京のPM2.5濃度が急上昇、全人代開幕を前に政府は対策強化


中国北部で先週末から大気汚染が再び悪化している。22日には、北京の天安門広場付近で微小粒子状物質「PM2.5」の濃度が国際基準の11倍強まで上昇した。北京では、来週3月5日に全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕することから、周辺地域も含めて政府は対策を強化している。

報道によると、北京の天安門広場付近では22日午後、PM2.5の濃度が290マイクログラムに達した。これは世界保健機関(WHO)基準の11倍強に相当する。また、環境保護部のデータによれば、中国の国土の約7分の1に当たる143万平方キロが「煙霧・スモッグ」で覆われた。これは日本の国土面積の3.7倍に達する規模だ。

地域別で見ると、北京や天津、河北、山西などの中国北部で汚染がひどく、22日には16都市で「重度の汚染」が確認された。こうした中で北京や河北では、セメントなど高汚染業界の一部工場に減産または生産停止を指示。天津では自動車の通行規制を強化している。

大気汚染の深刻化により、マスクや空気清浄機など一部業種が需要拡大の恩恵を受けているが、マクロで見た場合には景気へのマイナス影響が懸念されている。北京大学公共衛生学院などが昨年末にまとめたリポートによると、北京、上海、広州、西安の主要4都市においてPM2.5汚染が現地経済にもたらした損失は2012年に68億元(約1150億円)に上ったとされている。