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(株)エイチ・アイ・エス【9603】の掲示板 〜2015/04/08

下記の記事に出てくる日本の医療分野の成長戦略を担う「MEJ」を仕切っているのが日本エマージェンシーアシスタンス(6063)である。
注目である。

 政府とアラブ首長国連邦(UAE)が医療分野の包括連携で合意したことが1日、明らかになった。アブダビ側の費用負担で日本にがん患者などを受け入れる「医療ツーリズム」が柱。王立病院内に最先端の日本式クリニックも開設し、中東の医療拠点であるUAEに日本の技術や機器を広めて医療輸出の加速を狙う。
 日本とUAEは医療連携で一気に7件の覚書を交わした。2日の日・アブダビビジネスフォーラムで安倍晋三首相が表明する。
 医療ツーリズムの受け入れは日本の政府系国際医療協力組織「メディカル・エクセレンス・ジャパン(MEJ)」とアブダビ保健庁が作業部会設置で合意。中東からの患者を受け入れられる東京女子医科大学病院など50以上の施設を診療科目ごとにリストアップ。患者の希望と症状に応じてMEJが病院を割り振る。
 特にアブダビ国営石油会社(ADNOC)の職員を優先して受け入れる。先端治療に加えて健康診断など予防医療の分野にも対応。UAEの石油・ガス産業を指揮する同社に絞って便宜を図り、関係を強固にして資源の安定確保につなげる。
 UAEは石油資源を背景に豊富な資金を持つ。良質な医療を受けたい国民のニーズも強いため、渡航費や治療費は全額公費で負担する。日本は今年12月をめどに最初の患者受け入れを目指す。日本政策投資銀行(DBJ)によると日本への医療ツーリズムの潜在需要は2020年時点で年間43万人。アブダビを皮切りに日本の医療ツーリズムを本格化する。
 医療ツーリズム先進国のタイにはUAEから年間数万人が美容治療や健康診断に訪れ、現地を観光している。UAEは韓国ともすでに同様の協力を始めており、日本は安倍首相の訪問を契機に出遅れを取り戻す。
 アルアインとタワムの2つの王立病院には内視鏡の最先端機器を導入して日本式クリニックを設立する。内視鏡技術は日本が最先端で、中東では初めての拠点となる。アブダビが設立を検討している重粒子線がんセンターには東芝の装置の導入に向けて調整を始める。
 UAE大学との間では医療人材を育成するため日本から医師を派遣し、学生を日本に受け入れることでも合意。高等技術大学には内視鏡の研究開発センターを設ける。
 UAEは国内の医療レベルを高めるために特区を創設し中東の医療拠点としても成長している。日本式治療や機器を浸透させ、アベノミクス第3の矢である成長戦略の柱となる医療分野で新たな市場を開拓する。