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J-POWER【9513】の掲示板 2022/06/08〜2022/07/08

>>246

家計の可処分所得は「消費+貯蓄」になります。
そのうちの貯蓄は「預貯金+個人投資」になります。
マクロ経済では家計の預貯金と個人投資を区別していないというか、預貯金は金融機関が投資(金融投資や企業融資などの投資)して運用するので「貯蓄=投資」になります。
家計内での預貯金と個人投資の比率が変わっても、市場に出回る資金の流れには変化がありません。

Invest in kishidaは乗数効果を言うのでしょうけど、かなりトンチンカンな内容です。

乗数効果は可処分所得の増加が前提で、限界貯蓄性向の値が小さくなって限界消費性向の値が大きくなる(限界貯蓄性向+限界消費性向=1)ことで、国民所得が増えるというモデルです。
簡単にいうと、貯蓄(個人投資含む)の比率が減り、消費に回るというモデルです。

原料高による物価高では消費は増えますが、企業の利益が減りますから国民所得も減ります。
前提からしてInvest in kishidaは破綻しています。

また、インフレというのは国民所得の増加を伴う物価高なので、厳密には原料高による物価高はインフレの定義に当てはまりません。

異次元緩和ではこれを区別していないので、ベースマネーだけジャブジャブ増えて、企業融資などの投資に回らないので信用創造が起きず、マネーストックはベースマネー増加分しか増えないという状態が続いています。
例えていうと、心臓病の患者に輸血を続けるようなものです。

アベノミクスの段階で多少なりとも金利を上げていれば、まだ少しは通貨の循環に寄与したかもしれませんが、時すでにお寿司。