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九州電力(株)【9508】の掲示板 2016/10/29〜2016/12/02

現時点での私なりの九州電力の見通しについてまとめてみました。過去に、http://textream.yahoo.co.jp/message/1009508/6ebda3eeno/43/664にも記載してありますので、よろしければそちらもご参照ください。
《業績・配当》
2017年3月期の業績見通しについては、主要な減益要因として川内原発の定期検査費用等の修繕費の増加、燃料費の期ずれ差益の剥落等が下期に見込まれますが、定期検査後に原発を予定通りに再稼働できそうな見通しであることから(収益の点からだけでなく、ことあるごとに原発の安定稼働が妨げられるような前例を作らないという点からも重要なポイントです)、基本的には2016年3月期と同程度か、少なくとも大幅に減益になることはないだろうと考えています。この見立ては以前から変わっていません。
配当については、中間配当が見送られたように経営陣は非常に慎重な姿勢を見せています。期末配当は前期を下回ることはないと思いますが、今期中の玄海原発の再稼働も困難なことから大幅に増配されるとも考えにくく、5~10円が現実的なところではと考えています。
《玄海原発の再稼働》
周辺自治体の一部には再稼働に反対を表明する首長もいますが最終的な判断は知事に委ねる姿勢を示しており、そして知事自身は概ね容認の姿勢であることから、地元自治体の同意を得ることに致命的な問題はないと思います。
時期については、これまでの他原発の再稼働までのスケジュールを目安にすると、来年度の第3四半期(2017年10月~12月)あたりでの再稼働が現実的な線として考えられます。
最大の懸念事項は司法リスクです。新規制基準施行後の原発の稼働の是非についての判決が積み上がっていないだけでなく、高浜原発の運転差し止めを命じた仮処分決定がなされるなど、司法判断を予見することが困難となっています(そのため松山、広島、大分の各地裁で伊方原発の運転差止めの仮処分の申立てがされている四国電力は他電力よりも相対的に低い株価に抑えられています)。玄海原発については現時点では佐賀地裁に仮処分の申立てがされており、来年1月16日の仮処分審尋で審理が終結して本年度中には判断が示される見通しですので、それが当面の大きな山場になります。なお、来年1月27日には別の市民団体が佐賀地裁に仮処分の申立てをする予定との報道もあります。
《今後の株価の見通し》
以下は私の個人的な投資戦略になります。
2018年3月期末までのスパンで考えており、その時点での株価は1500円前後をイメージしています。長期戦であり値段の変化も大きくはありませんが、1000円近辺の株価は事業上のリスクをそれなりに織り込んだ底値に近い状態でありここから大きく値を下げる可能性は低いこと、大型株であることから、大口の資金でじっくり取り組むのに向いていると思います。私自身はゴールデンウィークからこれまでに約10万株を拾ってきましたが(途中、GBのEU離脱や三反園知事の爆誕など想定外のことも起きて冷や汗をかきましたが…)、とりあえず予定数を拾ったので来年の仮処分の判断が示されるまでは一旦静観するつもりです。そして仮処分の申立てが却下となれば最大20~30万株まで積み増すことも考えています。

以上長々と書きつらねましたが、あくまでも一個人の見解ですので、投資の際にはご自身の責任においてご判断頂きますようお願いいたします。