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中国電力(株)【9504】の掲示板 2017/09/26〜2018/08/07

今日の日経新聞の経済教室「欧州電力市場に学ぶ」

 当欄投稿952の【補足2】「中国経産局に出向きお願いしたFIT後の日本のソーラー電力市場を作る」上で、非常にいい論文だと思います。曰く「建設費などの固定費を除く変動費(=限界費用)を基に双方から売買の入札がある電力取引所」。
 
 この市場価格から限界費用を差し引いた部分が“儲け”で、固定費の回収(償却)にも充てられる。この純粋な価格競争が成立する電力市場によって、総括原価方式から、発想逆転的・経済合理的に脱却できるし、「ソーラーの発電コストが(既存原発を含む)在来発電を凌駕する時代」に、蓄電池を含めたソーラーの基幹電力化ができます。

 蓄電池付き太陽光発電に当てはめると、寿命が短い蓄電池(現状で、耐用5000回、単価2万円/kWで、どんどん向上中)がkWh当り4円の変動費に、ほぼ無限の耐用年数があるソーラーパネル・パワコン費、土地費、税金、維持労賃等の発電量kWhに無関係な費用が固定費に当ります。

 変動費は、火力発電では高い燃料費、原発では原子燃料費+再処理費+kWh付帯税金費で、蓄電池付き太陽光での4円/kWhを上回り、水力発電では無料の水費になります。この電力市場での各発電方式の利益・採算性改善は、この固定費を設備寿命中にいかに早く回収できるかに依存し、ほぼ無限のパネル耐用年数、安い土地費・維持費の太陽光は非常に有利です。