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(株)スカパーJSATホールディングス【9412】の掲示板 2021/03/18〜2021/07/20

NTTが宇宙空間でデータ処理をする仕組みの実用化に乗りだす。地上の自動車や発電所から得たデータを衛星間で処理をして、効率的な運転につながる情報にして戻す。宇宙空間で地上のデータセンターの役割を担うことになる。同社の光通信技術はデータ伝達の電力消費を100分の1に抑えられる。衛星は太陽光で電力を賄うため環境負荷も小さくできる。

衛星の運用ノウハウを持つスカパーJSATホールディングスと提携し、2022年から実証実験を始め、25年に商用衛星を打ち上げて26年のサービス開始を目指す。将来的には衛星を数百基程度運用することを想定している。

衛星の打ち上げコストは低下傾向とはいえ、1基あたり数億円以上かかる。衛星の打ち上げや運用のコストを抑えつつ、電力消費量や発電に伴う温暖化ガス排出量の削減による費用対効果が高いサービス価格にできるかが普及の課題となる。

現在は衛星で受け取ったデータは全て地上に戻し、地上のデータセンターで解析をする必要がある。データ通信量が膨大になるだけでなく、地上のデータセンターでの消費電力も大きい。

衛星通信1基ずつにデータ処理のコンピューティング機能を持たせる。複数の衛星間を光通信でつないでネットワークを構成し、疑似的なデータセンターの役割を持たせる。

観測衛星で収集する気象データなどに加え、地上にある発電所や自動車などの稼働状況、大規模農地の収量などのデータを一括して収集する。宇宙でデータを処理・解析して、効率的な運用につながる情報だけを地上に戻す。

宇宙と地球の間で大量のデータをやり取りする必要がなくなるほか、必要な情報を宇宙から直接送ることで必要なデータを早く受け取れる。観測衛星が撮影した上空画像は地上で入手するのに今は1日程度かかっているが、数時間以内で入手できるようになるとみられる。