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安田倉庫(株)【9324】の掲示板 2015/04/29〜2020/02/26


物流も大きな問題だ。「当社のトラック運転手の半分以上は済南に戻って来ておらず、国内各地からの原料輸送が難しい状況だ」と同幹部は語る。
■中小メーカーは倒産の危機
グジャラート州バドダラに本部を置く非営利のジェネリック医薬品(後発薬)メーカー、ローコスト・スタンダード・セラピューティクスの役員S・スリニバサン氏によると、解熱鎮痛薬パラセタモール(アセトアミノフェン)の価格は、新型肺炎の感染拡大が始まってから2倍近くに跳ね上がり、1キログラムあたり430ルピーとなっている。「流通業者や商社が大もうけしている」とスリニバサン氏は眉をひそめる。
インドの製薬会社は通常、1、2カ月分の原料ストックがある。幅広い製品を製造する大手メーカーは、供給が滞っても生き残る力を持っているが、中小メーカーは経営基盤が弱く、倒産の危機に陥る可能性もあると同氏は警告する。
新型ウイルスの流行によって、エレクトロニクスから機械製品、有機薬品に至るまであらゆる製品で、インドがいかに中国に依存しているかが明らかになった。主要経済団体のインド産業連盟(CII)は16日、インドの製薬会社は「原料備蓄が底をつきかけている」とした報告書を発表した。
報告書によって、中国から輸入しているパラセタモールの原料供給確保が困難になっていることが分かった。CIIでは「インドの製薬会社が注文した原料の納品の見通しが不透明な状況だ」としている。
インド製薬業協会グジャラート州支部長のビランチ・シャー氏は、中国での工場操業に再開の見通しが立たないことが、インド企業の調達計画の妨げになっていると指摘する。
「公式な情報を一切得られない」とシャー氏は憤る。「状況がもっと見えてくれば、ありがたいのだが」
By Stephanie Findlay and Sun Yu
(2020年2月24日付 英フィナンシャル・タイムズ電子版