安田倉庫(株)【9324】の掲示板 2015/04/29〜2020/02/26

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安倍晋三首相は2014年と16年の過去2回、増税を延期した。リーマン・ショック級の事態が起きない限り予定通り増税すると述べている。16年はリーマン・ショック級ではなかったが、新興国経済の落ち込みなど世界経済の下振れリスクに備える「新しい判断」として延期した。
加藤氏は今後の経済見通しに関して「国外要因で国内が弱含みになってきているが、国内消費そのものは堅調な状況が続いている。エコノミストも年半ばから年末にかけて世界経済が持ち直していくという見通しを持っている」と指摘した。
19年度予算は2兆円規模の消費増税対策を盛り込んだ。住宅・車の購入支援策に加え、キャッシュレス決済でのポイント還元、低所得者層へのプレミアム商品券などで景気の下支えを狙う。加藤氏は「反動、駆け込み需要をなだらかにして消費税率10%の導入がスムーズに行われていく環境を作っていく」と語った。
一方、「これまで消費増税後に経済が停滞したのは事実だ」とも指摘した。「経済の動向を注視しながら必要な経済対策をとっていくのは当然」として増税後の追加対策の可能性に言及した。
消費税率10%後の財政健全化に関しては「税でやるのか、保険料でいくのか、他の手段なのかはこれから議論しないといけない」と述べた。そのうえで「経済にダメージを与えると消費税が選択肢に入り得なくなる。様々な選択肢を持つ意味でも引き上げを円滑に進めるのは非常に大事」とさらなる消費増税も選択肢になるとの考えを示した。
夏の参院選に合わせ衆参同日選の可能性が取り沙汰されていることには「首相が『頭の片隅にもない』と言った。それを踏まえて対応していく」と慎重な見方を示した。