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(株)明豊エンタープライズ【8927】の掲示板 2018/03/27〜2018/03/30

外国人買いの4月、外需主力株は買い時か

会社四季報オンライン - 3/30 21:11

Graphs / PIXTA(ピクスタ)

 遠くの景色が見えにくい、春霞に包まれたような外需主力株の上値の重さ。該当する銘柄は、日立製作所(6501)、三菱電機(6503)、パナソニック(6752)、日産自動車(7201)、トヨタ自動車(7203)といったあたりだろう。その理由を探ると米国巨大IT企業をめぐるネガティブサプライズが響いているようだ。テスラの半自動運転車による死亡事故とリコール、フェイスブックの個人情報大量流出、アマゾンへの政府規制強化といった要因だ。

 半導体関連も同じ要因で株価が勢いよく反発しない。主にデータセンターで使われる機器向けに需要が減退するのではないかとの懸念があるようで、来週にかけて米国の巨大IT企業をめぐるネガティブキャンペーンが収まらないようだと、国内関連銘柄は下放れのリスクから抜け出せないままだ。

 さて来週は、2日に日銀短観(3月調査)と米国3月ISM製造業景況指数、9日には米国3月雇用統計が発表される。加えて、4月17、18日で最終調整中とされる日米首脳会談の開催が決まれば、市場関係者の間では会談の成否をにぎるカギについての議論が始まるだろう。

 元来4月は、2001年から連続で外国人投資家が東証1部銘柄を買い越してきた「買い時」で、市場関係者の多くは、今年つけた最高値奪回を目指す反転相場への期待感を口にし始めている。確かに今週29日と30日の日経平均株価の値動きは“春の陽気”を実感できるものだった。寄り付き前のシカゴ日経平均先物指数と為替の動向が「先読み」には欠かせないだろう。

 かりに外需主力株が手掛けにくくなると、内需系の中小型好業績株の循環物色が目立ってくる。明豊エンタープライズ(8927)、カワタ(6292)アイスタイル(3660)など、好業績期待から3月上旬にピークを付けた銘柄はそろそろ調整が一巡し、来週には値戻しが期待できるかもしれない。代わって、今週1週間に上げ幅の大きかった中小型株は調整入りする可能性がある。

 なお外需主力株の業績見通しを推し量る先行指標の一つとされる日本電産(6594)の本決算発表は4月24日(火)の取引時間終了直後だ。翌日前場の電気機器セクターの値動きを左右する材料となる。

 以上のように4月相場は、毎週のように相場の方向感を決める重要イベントが控えており、春霞の時期が過ぎても“五里霧中”という相場状況に巻き込まれたくはないものだ。