(株)レオパレス２１【8848】の掲示板 2019/10/05〜2019/10/15

レオパレスに群がる逆張り投資家 2019年10月8日 2:00

『東京・銀座の雑居ビル2階。「郵便物の受け取りはやっているのですが」。インターホン越しに出た女性は遠慮がちに答えた。レオパレス株を15.1%保有するアルデシアインベストメントの本社はレンタルオフィスだ。設立は2018年4月と日が浅い。これまで日本株の大量保有で登場したことがなく、実態はほとんど知られていない。電話やメールでも接触を試みたが実現しなかった。』

『レオパレス関係者は「アルデシアは『株主価値を上げる努力をしてくれ』と要求してくるが、具体的な経営改善項目までは示されていない」と話す。他の2株主も現時点ではレオパレスに対し、トップ交代を要求するなどといった強硬姿勢はとっていないようだ。ただ、株式の4割強を握る3社が連携すれば、株主総会の普通決議の成否を左右する。大株主の意向を意識せざるを得ない。』

『市場では、大株主とレオパレス経営陣が必ずしも対立せず、構造改革で連携するのではとの期待も浮上している。みずほ証券の橋本嘉寛氏は「大株主から賛成を得られればレオパレスは抜本的な再建策を選ぶことが可能で、他の投資家の改革期待につながっている」と指摘する。かつてレオパレスがバブル崩壊やリーマン・ショックで経営危機に陥った際にビジネスモデルの変更や社名変更などで乗り切ったことも、そうした思惑を呼ぶ要因となっている。』

『レオパレスの財務に比較的余裕があるとの見方も、逆張り投資家らを心強くしている。手元流動性から有利子負債を差し引いたネットキャッシュは6月末時点で約380億円。10月4日には財務を改善するためホテル3棟を160億円で売却すると発表した。このほか、賃貸用住宅やオフィスも売却を進め、2020年3月期に売却益約78億円を特別利益に計上する予定だ。「資金繰りに一定の安心感が出てきた」（SMBC日興証券の田沢淳一氏）との声が聞かれる。』