ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

住友不動産(株)【8830】の掲示板 2024/03/22〜

2024年4月3日マネクリ
不動産価格はまず3大都市圏の地価上昇が先行し、遅れて地方の地価が上昇、その後、今度は逆に地方で値崩れが生じ、最後に3大都市圏で価格調整が起きるというのが一般的なパターンです。このパターンに当てはめると、地方地価の上昇が(3大都市圏よりも)大きいということは不動産価格トレンドがピークステージに近づいているように見えます。これはどう捉えるべきなのでしょうか。
私見ですが、これまでの地方の地価上昇はそれ以前の地価下落が激しかったことの反動であり、通常のパターンとは切り離して見た方が良いのではと考えます。つまり、現在はようやく3大都市圏の地価上昇が先行してきたという第1ステージに入ったところなのでは、と理解しています。
不動産価格の上昇がもたらすものは、当然ながら、資産効果の拡大です。資産効果とは、保有資産の価値向上が消費や投資への心理的・経済的余裕を生み、それらがまた経済を加速させるというものです。
ちなみに、バブル崩壊後は株価や不動産価格の下落が消費や投資を劇的に冷え込ませた「逆資産効果」が生じました。その結果、個人消費は落ち込んでデフレとなり、多くの企業や金融機関は不良資産を損切し、リスクを取らない経営へと大きく舵を切ったのです。アベノミクス以降は徐々にこのマイナス効果が緩和され、ここにきてついに反転し、資産効果が期待される状況に至ってきたと言えるのかもしれません。