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(株)AOKIホールディングス【8214】の掲示板 2019/06/05〜2020/05/08

>>274

複合カフェ業態は比較的小粒な運営者の寄り集めで地域性が強いケースが散見されるが、快活は店舗数トップで網羅しているエリアも広く、高知県に出店すると全都道府県出店の「リーチ状態」である。
二番手のランシステムは東証JQ上場ですが、どうもフランチャイズが中心で機動性に欠けるというような話も聞く。

一方で、業界トップだからと甘んじないのが快活(ヴァリック)の業績を作っているようにも見える。

(1)モーニングのセルフサービス化
これまで飲食オーダーとして行っていた無料モーニングをプチビュッフェとしてパンとポテトだけに「削減」(コーンが消えた)。
そのかわりお代わり自由ビュッフェとした。
人的コストがどうなるかは微妙なところだが、対象店舗を広げているので、メリットがあるのだろう。

(2)鍵付き個室の展開
「リラックスルーム」という名称の業態で鍵付きの個室を持つ「レンタルルーム」を開始した。
これは近年ラブホテル規制などが厳しいエリア(特に東京・新橋)で行われていた「レンタルルーム」に端を発するものと思われる。
これが比較的好調なので、最近ではカラオケ業態のコート・ダ・ジュールを快活に転換する際にカラオケルームを鍵付き個室にすげ替えるような「ローコストだが客単価が上がる改装」に着手している(うえ、一部はカラオケルームとして利用させている:ルーム単位ではなく人単位の課金になるのでドリンクやソフトクリームを無料としても面積当たり売り上げの向上が見込める)。
ただ、簡易宿所の法的な壁があり、ドリンクサービスを持ち込めないと解釈させている都道府県が多いようである(警察?)。
鍵付き個室はブース型個室よりもセキュリティが高く、性別制限を考えなくて良く、かつ「単価が高くなる」というメリットも大きい。
鍵付き個室の発想は男性向けに「DVD試写」と銘打って部屋を貸す業態からのインスパイアかもしれない。
ただ、これは事実上の簡易宿所として、高単価を狙うことが出来る切り札なのだろう。

(3)「途中外出可能」
一部店舗で開始された。今までネットカフェは基本的に一度INすると精算するまで店舗の外に出ることはできず、飲食などを購入して貰うことにより粗利を増やす戦略がとられることが多かった。
しかし、上記「DVD試写」業態にならってか、思い切って「途中外出可能」とした。
設備稼働率を上げられるし、外出されている場合、基本的に店側のコストが増えることはないのに売り上げは立つのだから、まぁ良いだろうということか。
鍵付き個室のプランには24時間プランもあり、確保して観光、戻ってきて休む、荷物置き場としての個室という利用方法も可能になる。

結局のところ、このグループにとって運が良かったのは「転換元になる厳しい業態の店舗がそのまま使えて」「駐車場が基本的に確保できていて」「類似業態の良いところを的確に取り入れて自社のサービス向上に努めている」。
確かに、調子はいいでしょうな。