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住友商事(株)【8053】の掲示板 2021/01/13〜2021/04/02

>>14

住友商事、新規の石油資源開発から撤退へ 脱炭素に対応

住友商事は石油資源の開発を新たに手掛けない方針を固めた。世界で温暖化ガスの排出削減が進むなか、化石燃料ビジネスを大幅に縮小し今後は洋上風力発電など再生可能エネルギーに注力する。大手商社はすでに発電燃料向け石炭事業の停止を表明しているが、石油にまで踏み込むのは初めて。大規模な石油開発を続けてきた商社の方針転換は産業界の脱炭素を加速させそうだ。

油田開発などの新規入札に今後は参加しない方針だ。パートナー企業や契約の関係から北海の海底油田などの既存事業は当面継続する。住商の純利益に占める資源・化学品部門の割合は2割弱。すでに新規案件からの撤退を表明済みの石炭とあわせて化石燃料を扱うビジネスを見直す。

今後エネルギー事業では洋上風力発電など再生可能エネルギーを拡大する。鉱山開発でも、環境規制の強化で需要増が見込まれる電気自動車(EV)用の銅やニッケルに経営資源を集中させる。

他の商社は石油など資源事業への依存度が高い。三井物産は純利益に占める金属とエネルギー事業の割合が6割、三菱商事も資源など市況関連が4割にのぼる。これら大手が追随すれば資源探索やプラント企業など幅広い産業に影響が出る。

石油需要は再エネの普及などで成長の鈍化が見込まれており、国際エネルギー機関(IEA)は2030年代にはほぼ横ばいになると予測している。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、需要のピークがさらに早まるとの見方も出ている。