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任天堂(株)【7974】の掲示板 2024/05/09〜2024/05/13

ソフトの前後方向の互換性を実現するためのシステムの維持管理には莫大な開発コストがかかります。

しかしスチームには、開発段階から、この互換性を達成するためのシステムの維持管理コストを劇的に減らせる工夫が仕込まれていました。

それが、同時には一本のソフトしか起動しないという、システムの制約です。

実は互換性の大敵は、ソフト環境のバージョンの異なるソフトが同時に動くことでの、共有ライブラリやドライバなどの、バージョンの違いから来る不整合の問題に類したものです。

これは実際にその環境を再現してソフトを動かさないと、隠れた障害は姿を見せませんし、再現するのにとても長い時間がかかることがありますから、本当に大変な作業です。

しかし、同時に一本のソフトしか起動しないなら、ソフトを起動する際に全ての環境をリセットして、クリーンな状態でフルインストールすると、問題はほぼ起こらなくなります。

任天堂はスイッチの開発段階でこのことを考慮しまいて、今のコンピュータなら当然の機能である、複数のソフトの同時起動という機能を断念して、ソフトの互換性の能力の低コストでの獲得を選択したのです。

この辺りも、コンピュータ関連のアナリストなら、スイッチの仕様を見て、気がつくべきことなのですが、まあそんなことに気がくつ能力はないのでしょう。

任天堂の分析は簡単ではありませんし、短い文でそれを指摘することは不可能ですが、それを読みこなして知る努力をしないと、任天堂の本質はわかりません。