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ＩＡＥＡ天野事務局長「北朝鮮の核活動は着実進展」と危機感
4月13日 5時12分
ＩＡＥＡ＝国際原子力機関の天野之弥事務局長がＮＨＫの単独インタビューに応じ、北朝鮮について、ウランの濃縮施設とみられる建物が拡大するなど、核活動は着実に進んでいるとして、強い危機感を示しました。
日本を訪れているＩＡＥＡ＝国際原子力機関の天野之弥事務局長が１２日、都内でＮＨＫの単独インタビューに応じました。その中で、北朝鮮について、ニョンビョン（寧辺）にある核施設の衛星写真を分析した結果、「ウラン濃縮施設とみられる建物が倍になり、その周辺には付属の建物が建設されている」などとして、近年、北朝鮮の核活動が着実に進んでいると指摘しました。

そのうえで、「北朝鮮は、やると言ったことを確実に実行している。長い期間にわたって、この問題をフォローしてきているが、緊張は確実に高まっている」と述べ、強い危機感を示しました。

ＩＡＥＡは、２００９年に北朝鮮から査察官が退去させられましたが、現在も査察官の訓練を行ったり、査察計画の更新を続けたりするなどしていて、北朝鮮への対応を強化しているとしています。８年前、日本人として初めてＩＡＥＡのトップに就任した天野事務局長は先月、３期目を務めることが決まり、今後も北朝鮮の核問題に尽力していく考えを示しました。