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プレシジョン・システム・サイエンス(株)【7707】の掲示板 2020/05/15

タカラバイオの件が気になったので、本日は合間を見つけて少し調べものをしました。

当然、タカラバイオの方が優位性有と思えば、PSSを売り払ってタカラバイオに鞍替えしようと思いましたが、結論としては、タカラバイオの今回の発表はPSSの優位性を崩すものではないと考え、週明け以降もPSSホールド予定です。

理由を以下に示します。


①タカラバイオが今回発表したものはPCR検査用「試薬」であって、一部の人が誤認しているようにこれ単独で検査結果が得られるものではない。この試薬によって精製前処理工程が不要になる点は大きなメリットでありつつも、検査自体はPCR検査装置が必要になる。最終的には検査装置の処理能力が律速になる。つまりタカラバイオが月200万人分の試薬を生産=月200万人の検査能力アップではない。次に必要になるのが大量の検査を同時に行える処理装置。

②タカラバイオの検査装置の同時検査数が分からなかったので、ホームページのマニュアルを参照したが、同時検査に関する記載は見つけられなかった。そもそも同時検査できるならそこを既に強調しているはず。

③1サンプルの検査速度が上がっても、同時検査ができれなければ検査処理能力の大幅アップは難しい。例えば、1サンプル30分で検査できるシステムと、8サンプルを90分で処理できるシステムの検査処理能力は、後者の方が2.67倍。私は同時検査数が今後のPCR検査能力拡大のカギになると思います。

④PSSの特許能力は非常に高い。最初、プレシジョンで調べたら非常に件数が少なく、こりゃダメだと思って売ろうという気持ちが一気に上がりましたが、知財はユニバーサル・バイオ・リサーチという関連会社が管理しているのですね。こちらの会社で調べると、小さな会社とは思えない程の出願件数、そして特許登録率、国際出願件数に驚いた。近年は同時検査に関する出願も多く、国際予備調査報告書では新規性・進歩性が高く認められているものも多い。
特許は誰でも特許庁のホームページで参照できるので参考になりますよ。

⑤唾液で前処理不要はPSSも同じ。

⑥日本はどうなるか分からないが、海外では今後もコロナ第二波、第三波は訪れる。既にドイツ、インド等でも封鎖解除で再拡大。元々海外で評価されていた装置なので、今後も需要拡大は続くと思われる。

⑦タカラバイオは時価総額も大きく、安定株主比率が高いため、株価の上値余地が小さい。今回のタカラバイオの発表で月の処理能力が200万アップすると勘違いした機関や個人が殺到しても、株価は2倍にもならないでしょう。


ということで、引き続きPSSをホールドです。もちろん状況が変われば判断も変化しますが。
掲示板は売り煽りが酷いのでほとんど無視カゴで良いと思います。売り煽りの8割くらいを無視カゴに入れて残りを泳がせておけば今回のようなネガティブ材料アラートを無労力で迅速にキャッチできるので大変有難い。
無意味な買い煽りしかしない人も無視カゴで良いと思います。

短期の乱高下は今後もあるでしょうが、長期目線でガッチリホールドしていけば面白い未来が見えるかもしれません。
それではまた来週もよろしくお願い致します。