ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

スズキ(株)【7269】の掲示板 2016/05/21〜2016/05/26

本日の日経朝刊の記事です。どなたか共有済みかもしれませんが、ご参考までに念の為。

スズキ、燃費データ不正 再発防止策急ぐ テストコースを改修 国への経緯報告焦点

 三菱自動車に続き燃費データ不正問題が発覚したスズキが再発防止策を急いでいる。7月までに正しくデータを測定できるようにテストコースを改修する。三菱自と異なり、燃費を良く見せる意図はなかったと説明するが、自社の都合によって法令違反の測定を繰り返していた責任は重い。今月末に国土交通省に出す詳細な経緯報告の中身が問われる。

 三菱自で燃費改ざんが最初に発覚した軽自動車は4車種で、台数は日産自動車への供給分を含め62万5千台だった。スズキは走行抵抗値の不正測定のため三菱自とは異なるが、210万台以上という規模は問題の根深さを表す。

 国の定める規定では、テストコースで実際に車を走らせて測定しなくてはならない。スズキは自社のテストコースが海に近く、風の影響を受けてデータにばらつきが出てしまうため屋内で測定していたと説明する。ただ国交省は「法律に定められた手法とは全く異なるもの」とする。

 燃費は車選びの決め手の一つだ。そのデータ不正は消費者の信頼を損ない、経営にも打撃を与える。三菱自は軽自動車4車種で燃費を実際より良く見せかける目的で故意に低い走行抵抗値を選んでいた問題が発覚後、軽の販売・生産を停止した。経営危機から脱するため、日産自動車と資本提携する道を選んだ。

 米ゼネラル・モーターズ(GM)は20日、実際より良い燃費を表示して車を売ったとして所有者に金銭補償する方針を示した。違法性はないとみられ、誤表示も故意ではなく作業ミスだと説明する。だが補償を急いだのは、それだけ消費者の目線が厳しいからだ。

 一方のスズキは問題発覚後も通常通りの販売を続ける。三菱自とは異なり「燃費そのものを操作する意図はなかった」とし、あくまでデータを効率よく得ることが目的だったと説明する。だが法令違反の測定方法を繰り返していただけに、この弁明には批判も多い。

 国交省はスズキの対応をみて立ち入り検査が必要かどうかを判断する構えだ。31日までに提出する報告書で膿(うみ)を出し切らないと消費者の信頼は取り戻せない。