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(株)キーエンス【6861】の掲示板 2024/05/11〜

今日のネタ

売上高は1兆円規模ながら、時価総額は17兆円。営業利益率50%超という希有な高収
益企業のキーエンス(6861)が、超意外な新規事業を立ち上げた。本業ではセンサー
などの制御機器を扱うが、新たに乗り出すのは製造業向けの流通事業。彼らが描く、EC
(ネット通販)の戦略とは?

「ものづくり現場の ”付加価値” 最大化に貢献する」

2月14日付で設立された、株式会社メイカーズ。ひっそりと公開された簡素なホームペ
ージには、冒頭のメッセージを筆頭に“付加価値”という言葉が4回も出てくる。事業内
容は「自動化・省力化機器等の企画・開発およびECプラットフォームの運営」と明記さ
れている。

同社はキーエンスの100%子会社。資本金は1億円で、発足当初の従業員数は約10人
とみられる。各種リクルートサイトでは「キーエンス100%出資によるスタートアップ
企業」と紹介され、営業や機械エンジニア、経理などの幅広い職種を積極的に採用してい
るもようだ。

■他社製品を扱うECプラットフォーム

キーエンス幹部は「まだ会社を作ったばかりなので、開示できる情報はない」と取材に語
り、サービスの具体的な内容や開始時期は不明。キーエンスはメイカーズの設立に関して
プレスリリースを出しておらず、対外的な周知に消極的だ。

キーエンスによると、メイカーズが運営するECプラットフォームでは自社製品を取り扱
わない方針という。前述の幹部は「ものづくりの作り手をデジタルでつなぎ、最適な調達
の選択肢をお客さまに提示するのが目的だ」と話した。

製造業をターゲットとしたBtoB向けのECサイトやプラットフォームは、すでにいく
つも存在する。MonotaRO(3064)やミスミグループ本社(9962)、Am
azon(AMZN)、アスクル(2678)などがメイカーズのライバルとして想定さ
れそうだ。

「あのキーエンスが参入してくるのだから、何か仕掛けがあるはず。サイレントで進めて
いるのも不気味だ」。ある競合企業の幹部はそう語る。普通のありふれたネット通販事業
を展開するだけだろうかと警戒感をあらわにする。

直近実績の営業利益率を見ると、MonotaROは12.3%(2023年12月期)
、ミスミGは10.4%(2024年3月期)。後者は部品メーカーとしての顔も持つた
め、純粋な流通事業だけの数字ではないが、キーエンスの本業である高付加価値センサー
などの製造販売と比較し、既存の手法ではそこまで儲からないといえる。