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(株)LIXIL【5938】の掲示板 2020/01/02〜2020/08/06

温水洗浄の便座文化は欧米で医療用として先行したが一般には普及せず、米国の家庭では3%程度にとどまる。一方、日本では家庭で広まり独自に発展。内閣府によると、2人以上の世帯の家庭の温水洗浄便座の普及率は8割を超えた。
 だが、トイレットペーパーの使用量の少なさに加え、衛生的という利点も徐々に認知され、風向きは変わりつつある。
 TOTOは新型コロナの影響が出始めた1~3月にウォシュレットの販売が前年同期比で2倍になった。TOTOは22年度に海外で17年度比3倍の年200万台以上の販売を計画しており、達成に追い風となる。
 LIXILは13年に水回り製品の製造・販売を手掛ける米アメリカンスタンダードを買収し本格的に開拓してきた。3月ごろにシャワートイレが紙の代替となることを訴えるキャンペーンを展開。3月単月で米国の売上高が前年比2倍となり、足元も好調だ。
 新型コロナによる障壁も残る。TOTOは一時部品の供給不足で主力工場で十分に生産できない事態に陥った。米国では封鎖の長期化で都市部の販売網が止まっている。
 マーケットリポーツワールドによると、洗浄器の世界市場は25年に19年比44%増の約60億ドルに拡大する見通し。各社は中国などアジア中心に海外展開してきたが、米国で新興企業が勢いを増し業界の巨人の日本勢にも追い風は吹く。新型コロナは普及のチャンスとなりそうだ。