ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

バンドー化学(株)【5195】の掲示板 2015/04/29〜2022/12/02

  • >>452

    バンドー化学の株価については、出遅れ・割安株との評価があるが、先々で見るとかなり厳しい状況にあり、それを見越した正当な株価とみている。

    その要因としては、バンドー化学の売上43% 営業利益38%(2019年)を占めている自動車部品事業が、これから低迷されることが予想される。

    バンドー化学の主力製品の補機駆動ベルトについては、ハイブリッド車やEV車等のエコカーに不要の部品となっており、その売上は今後大幅に減っていくと思われる。

    自動車部品事業は一部の補修交換用(車検等の交換)ベルトのみ残っていく流れになるが、会社発表はないが10年もせずにその売上は現在の1/10程度になると想定される。

    また自動車部品事業は海外での売上に依存しつつある(売上70%超)が中国のエコカー政策や米国のバイデン大統領によるクリーンエネルギー政策はバンドー化学にとって強烈なアゲインストになってくる。

    一方で、産業資材事業部は売上の大半は日本国内であり、利益的にも優秀な事業部で安定収益は見込めるが、業界内でのバンドー化学のシェアはすでに高く、今後大幅な拡大が見込める事業部ではない。(下がることも考えづらい)

    会社発表の中長期経営計画(BF-2)の中で、新事業の創出とあり、その一環として昨年に医療機器のメーカーをMAしたが、その効果はいまだ数字として見込むことが出来ず、MAによるシナジー効果はほぼ見込めないと思われる。

     
    これから株主及び従業員にとって、最善シナリオとしては国内大手ゴムメーカー(ブリヂストン等)もしくは海外ベルトメーカー(グッドイヤー等)に買収をしてもらうことだと思われる。

    最悪のシナリオは、2022年1200億円の数字計画をだしているBF-2が未達となることを恐れて無意味なMAを繰り返し、健全な財務体質を悪化させることであると思われる。

     
    以上より、バンドー化学の株価は短期では多少上振れをすることもあるが、中期間では更なる下落も十分に考えられる。