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LINEヤフー(株)【4689】の掲示板 2018/10/13〜2018/10/30

 明日爆上げ!チケットなどの料金を需要と供給に応じて変動させる「ダイナミックプライシング」が浸透しつつある。ANAホールディングス<9202.T>は28日から空席に応じて運賃が上下する仕組みを導入。プロ野球やJリーグでも導入が進むほか、大型テーマパークでも採用の動きが出てきた。関連銘柄への商機につながりそうだ。

 ダイナミックプライシングは、商品の価格に需給が反映される。例えばANAのシステムでは、運賃が空席状況によって4段階に分かれ、搭乗希望者が少ない時ほど安い価格帯で航空券を購入できる。同システムを採用することで、需要に応じて機動的な価格設定が可能になることで、企業は収益改善が期待できる。

 ホテルなど宿泊施設、格安航空券ではダイナミックプライシングの活用が既に一般的だ。ビジネスホテルのアパホテルは、近隣の宿泊施設などの利用状況を参考に宿泊料を変更。航空券予約サイトのエボラブルアジア<6191.T>も、空席状況に応じて異なる価格のチケットを提供する。また、同社はホテル向けのダイナミックプライシングシステムを手掛けるメトロエンジン(東京都港区)に出資し、予測の精度向上に力を入れている。

 こうした仕組みは、対戦カードによって人気が大きく変動するスポーツ観戦とも相性がいい。プロ野球では2017年に東北楽天ゴールデンイーグルスが導入し、福岡ソフトバンクホークスなども採用し始めている。テーマパークのユニバーサル・スタジオ・ジャパンも、閑散期と繁忙期の平準化を目的に来年1月から日々の来場者数を予測した入場料変動制を採用する。

 チケット販売大手のぴあ<4337.T>も導入拡大に乗り出し、ヤフー<4689.T>や三井物産<8031.T>と関連事業を手掛ける新会社を立ち上げた。社会問題化されているチケットの不正高額転売への対策としても期待され、イベント関連の収益改善に伴い業績貢献も見込めそうだ。

 また、ダイナミックプライシングに欠かせないのがAI(人工知能)を活用した価格設定だ。ジャパンディスプレイ<6740.T>は商品価格の販売実績から最適価格を導くシステムを開発。AIを使ったチケット流通サービスに取り組むブロードバンドタワー<3776.T>や、AIの導入加速に伴い利用増が見込まれるデータセンターのさくらインターネット<3778.T>などもマークしたい。