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塩野義製薬(株)【4507】の掲示板 2023/03/17〜2023/03/22

耐性菌から赤ちゃん守れ 途上国で臨床試験、日本参加 年20万人超の新生児死亡、推計

2023/3/21 朝日新聞デジタル

 抗菌薬(抗生物質)が効かない「薬剤耐性菌」による感染症にかかった赤ちゃんに対する国際臨床試験が今月、始まった。途上国を中心に年間20万人を超える新生児が死亡しているとの推計もある一方、使える薬が大人に比べてずっと少ない。新しい適切な治療法が見つかれば、たくさんの赤ちゃんを救える可能性がある。

 試験を始めたのは、世界保健機関(WHO)などが設立し、耐性菌対策に取り組む国際非営利組織「GARDP(ガードピー)」(本部・スイス)。日本からは、塩野義製薬と国立国際医療研究センター(NCGM)が参加している。

 2019年に世界で127万人が耐性菌で亡くなったという報告がある。中でも深刻なのが、小さな子どもたちへの感染だ。

 GARDPによると、世界で年間約21万人の新生児が、耐性菌による感染症で亡くなっているという推計がある。一方、00年以降に開発された抗菌薬のうち、赤ちゃんに使えるとうたっているのは1割程度という。新しい薬は、動物実験などを経て開発され、まずは成人が対象になる。今ある薬をうまく使って、救える命を増やせないか探るのが今回の試みだ。

 試験では、敗血症になった新生児3千人を対象に、塩野義が提供する抗菌薬「フロモキセフ」など3種の薬を二つずつ組み合わせて効果をみる。フロモキセフは新生児にも投与できる安全性や、事前の調査で耐性菌にも効果があることが評価されたという。