バーサタイルの IR の件について何故こんなもので売り込まれているのか理解し難いが、ネクスグループの担当者と見解が同じだったので概要を説明すると、先ずネクスグループがバーサタイルに貸し付けている長期貸付金と未収利息の合計額約28億円のうち13億円は個別評価の貸倒引当金(貸し倒れリスクが高い時に設定される引当金で、連結上は内部取引に該当するため相殺消去され業績に影響を及ぼさない)を充当し、差し引いた金額を貸し倒れ処理することになるが、新設分割により設立された分割承継法人2社の取得費用と一部相殺されるため残りを貸倒損失として特別損失に計上することになる。
KatatumuRin 2018年11月26日 22:24
バーサタイルの IR の件について何故こんなもので売り込まれているのか理解し難いが、ネクスグループの担当者と見解が同じだったので概要を説明すると、先ずネクスグループがバーサタイルに貸し付けている長期貸付金と未収利息の合計額約28億円のうち13億円は個別評価の貸倒引当金(貸し倒れリスクが高い時に設定される引当金で、連結上は内部取引に該当するため相殺消去され業績に影響を及ぼさない)を充当し、差し引いた金額を貸し倒れ処理することになるが、新設分割により設立された分割承継法人2社の取得費用と一部相殺されるため残りを貸倒損失として特別損失に計上することになる。
これに対し、債務超過に陥っているバーサタイルは解散手続きによりネクスグループの連結子会社から外れるためネクスグループの財務は急改善する。
これらを天秤にかけてどちらが有利または不利に働くかをネクスグループは見ています。
つまり貸倒損失額よりも連結除外効果の方が大きければ有利に働き、長期的に見れば財務改善効果の影響を受けるためプラスとなる。
また債務超過に陥っている会社を特別清算により貸し倒れ処理した場合は税務上損金計上できるため税制面で有利に働き、ネクスグループの4Qが利益を出してくる予想であることやカイカ株式の売却益があることを考えると、今回の特別損失の計上は妥当な選択肢と言える。
従って今回のバーサタイルの解散及び特別清算の手続きはフィスコグループの4Q及び来期以降の業績面において、今後の状況次第では好材料になると捉えて良いと思います。