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(株)ブロードバンドタワー【3776】の掲示板 2024/06/11〜2024/06/19

>>99

データセンター(DC)屋と回線屋とISP別物、 DC屋が回線を提供もしていることはあるが、 それは自社の別DCとの接続サービスがメイン。 
DC屋はラックを幾らで何本貸してもらえるか? 1本のラック辺り何アンペアを何系統用意できるか? 冷却機構はどうなっているのか? どのような付加サービス(電源のON/OFF代行や、現在の消費電力を伝え閾値を超えたら電話やmailで連絡を入れる等)、災害時の停電に対応できる設備があるか? それは何日保証できるのか? 別拠点のラックとどれだけの帯域の線が用意されていて月額幾らで使えるのか? 等、色んなパラメータを見て利用者は選ぶのが基本。
  
なので余程、ラックに空きが無い限りは 新しいデータセンタを建てる(共同でも可) とかして貸せるラックの本数を増やさない限り売り上げが大きく増える事が無い。逆に、お客が引っ越しで出て行かない限りは ランニングコストとして毎月 ラック1本につき25万円~ くらいの金額が入ってくる。 マンションの賃貸契約経営みたいなものだと思えばいいと思う。
 
大手町に拠点を持っているから という理由ではないけど、企業からは「耐障害性」を問われる事になるので、単一拠点しか持たないDC屋は無いんじゃないかな? BBTも西梅田や石狩にDCを構えているし、 大手町とそれぞれの間には恐らく100G回線が占有ではないにしても格安で利用できるように用意されていると思う。
 
GPUメインの大電力を使うサーバの場合は 既存のラックでは電力が足りずに他のラックから電力を持ってくる(電気を持っていかれたラックは使い物にならないのでそのラック分も請求される)ので大手町で使うと高くつくので北海道なんかに設置されたりする。 石狩にDCを作ったのはそういう需要を見越してですね。 北海道の場合は冷房代も考えての事だと思うが、実際にはGPUサーバになるとエアコンを使うかどうかは誤差程度でしか無く、ラック自体を水冷するなんてこともある。吸い込む空気は常温でも別に良いが、70℃を上回る高温の排熱が少しでも前面側に回り込まないように処理するのが難しい。(古い設計のDCでは物理的に無理)
  
大手町は 色んなISPとの接続が構内接続や短いDFでできる事でコストダウンできる事に最も価値がある。 例えば北海道までISPからの専用線100Gを用意してもらうとそれだけで月のコストが安くても数百万円単位で掛かる。
一般人が使うサービスのサーバを置くのは大手町である必要性は全くない。 インターネットへの出口と別のDCとの伝送装置さえ置ければそれで十分。そういう利用用途の企業向けに 1ラック中の4Uだけ貸す というようなサービスもある。

北海道にラックを借りて運用するのは別に構わないが、 最終的に大手町に出口を持ってこないといけない(大手町のバックアップ拠点は堂島付近)というのは海外との接続線がどこで陸揚げされどう引っ張られているか等の関係もあるので そうそう簡単に場所を移す訳にもいかない。 北海道は天候の影響で修理に行けない日もあるのでそういう対応ができる運用を求められたりもする。