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(株)ブロードバンドタワー【3776】の掲示板 2019/11/28〜2019/12/02

大手町データセンターのビジネスモデル

まず、これまでとは異なるデータセンターであり、その役割とは何かについてご説明致します。

主にCASEやAI向けとなります。
GPUサーバーがメインとなります。性能はCPUサーバーの十数倍。このため、750ラックの設置面積であっても十分すぎる広さ。GPUというのはAIの機械学習や理論推定で必要となる繰り返し演算に威力を発揮します。例えば、画像認識において、有名なNVIDIAのGPUは自動車で撮影されたカメラ画像から現在の状況を瞬時に認識することができます。ただし、GPUは繰り返し演算時に比較的多くの電力が必要になりますのでそのための設備も完備しております。
機械学習とはニューラルネットワーク等のアルゴリズムへ所定のデータをインプットし、推定値をアウトプットする。推定値が妥当な場合に報酬をアルゴリズムへ与え、ニューラルネットワークの判定に関わる重み付け係数や閾値が調整されるわけですが、これは所謂、学習ステップあり、大手町データセンターに学習ステップの、つまり、開発段階のサーバーが置かれるのか、又は、学習済み段階のサーバーが置かれるのか、又は、両ステップを含むサーバーが置かれるのか、不明ですが、何れにせよ、非常に大きな処理負荷がかかる演算をデータセンターで行うわけです、
そして、大手町データセンターの立地が複数のインターネットエクスチェンジが集まる場所、つまり、インターネット交差点であり、5G通信で吸い上げられた大量データをインターネット経由で取得するスピードは、理論上最も速いデータセンターと言えます。
この事は、自動運転やフィンテックなど、大量のリアルタイムデータが機能発揮に必要となる分野においては、非常に重要な要素となります。

これまで単にデータを蓄積するだけのデータセンターではなく、大量のデータから分析結果を瞬時に求めて行くという、正に頭脳となるデータセンターとなります。つまり、エッジコンピューティングサーバーとなります。この瞬時に出力された分析結果を、従来型のデータセンターへ送信することで、従来型のデータセンターには分析結果データが蓄積され、さらには、それを利用できるわけです。例えば、すぐには利用されないけれど蓄積結果を利用する、自動車保険など。
この従来型データセンターが大手町データセンターのエッジコンピューティングサーバーと繋がりたいという動きが見られたのが、国内最大級のデータセンターであるアット東京や、インターネットイニシアティブによる大手町データセンター接続でした。
この接続料でもブロードバンドタワーは売上ることができると思います。
CASEでは、勿論、自動運転が先にイメージされますが、電車、バス、タクシー、旅客船などを連携させて目的地まで行けるサービスにおいて一括予約させるMaasアプリが先行して開発されています。こういった分野もリアルタイムデータが利活用されます。
つまり、大手町データセンターは、利活用されるデータをリアルタイムに作り出す、正に日本の中心となる、新世代のデータセンターなのです。
そして、従来型データセンターが接続したいデータセンター、つまり、モテモテデータセンターになるわけです。