(株)山王【3441】の掲示板 2017/01/20

トヨタ会長、「水素、投資活発に」、推進団体発足で意欲。
2017/01/20 日本経済新聞　朝刊 11ページ 664文字 書誌情報

　【ダボス（スイス東部）＝原克彦】トヨタ自動車の内山田竹志会長は１８日、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルなどと１３社で発足した水素エネルギーの推進団体について「参加企業で投資総額の目標を打ち出せば、より多くの企業の関連投資を活発にできる」との意欲を語った。世界経済フォーラムの年次総会（ダボス会議）で日本経済新聞の取材に応じた。
　――発足した「水素カウンシル」の狙いは。
　「仏エア・リキードから呼びかけがあり、結集した。発足したばかりなので具体的な活動は事務局で詰めていく。インフラ整備などで政府に働きかけ、啓蒙に取り組むことで合意している」
　「参加企業は単独で水素の利用を広めることの難しさを理解している。当社もプレーヤーが多い方が良いので関連特許の公開に踏みきった。例えば規格や標準作りでは各社が自社の技術を優先したいかもしれないが、より大きな目標のために譲り合いが進むと思う」
　――トヨタは燃料電池車やハイブリッド車（ＨＶ）に加え、電気自動車の開発を進めています。
　「モーターやバッテリーなど技術面では共通要素が多い。ＨＶで先行したのでゼロから技術開発を始めなくても良いこともある」
　――トランプ次期米大統領がメキシコでの工場建設を批判しました。
　「進出先の工場はその国の会社として持続させる姿勢だ。トランプ氏は米国の産業を強くし雇用を増やす意向で当社も方向性は同じ。米国工場の移転や閉鎖は一切考えていない。他の企業が米国の生産拠点を閉鎖してきたのをみて、（トヨタも同じとの）誤解があったのかもしれない」