(株)山王【3441】の掲示板 2020/12/09〜2020/12/24

ミライ」だけじゃなくバス、トラック、電車まで？　トヨタ「水素ラッシュ」の謎に迫る

トヨタからは次々に水素絡みのニュースが飛び出している。

■水素社会の実現は国家プロジェクト

上半期の世界新車販売でドイツのフォルクスワーゲンをブチ抜き、２０１４年以来６年ぶりにトップに立ったトヨタ。
そんな無双状態のトヨタが満を持して世に送り込むのがＦＣＶ（燃料電池車）の２代目ミライだ。水素をフル充填すると航続距離は約８５０ｋｍ。

１１月９日には梶山弘志経済産業大臣が、その翌日には小泉進次郎環境大臣が試乗し、水素カーの支援強化を語り話題を呼んだ。

ここにきてトヨタが怒涛の「水素ラッシュ」を仕掛けている。

２０２２年春頃からヤマト運輸、西濃運輸、アサヒグループホールディングス、ＮＬＪの物流業務でＦＣトラックを使用する予定で、この取り組みは国内商用車全体のＣＯ２排出量の約７割を占める大型トラックにおけるＣＯ２排出削減を目指したもの。

さらにＦＣ電車の計画も飛び込んできた。ＪＲ東日本は１０月６日にトヨタと日立製作所と連携し、水素を燃料とする試験車両を開発すると発表。２０２２年３月に実証実験をスタートし、実用化を目指すという。これが実現すれば水素で動く鉄道車両は国内で初となる。

２０３０年に水素社会を実現するというのが日本の国家戦略です。中東に依存する化石燃料からの脱却とＣＯ２削減のため、世界に先駆けたプロジェクトで、現在、官民一体となり技術開発、コスト低減、実証実験などを急ピッチで進めています。

ちなみに来年、トヨタが静岡県裾野市に着工予定の『ウーブン・シティ』も燃料電池発電施設を地下に設置する予定です。

世界で進む環境規制はバスやトラックにも適用されます。ほとんどがディーゼル車ですから規制に対応しなくてはいけません。

ＥＶ化すると充電に時間がかかる。一方、水素の充填ならわずか３分程度。

バスや配送ルートが決まっているトラック、そして電車などから水素化が進むと考えられています。そこにトヨタが手を打っていると

「トヨタは新型コロナという未曽有の危機のなかで、世界トップに立つという離れ業をやってのけた自動車業界の巨人です。しかも、水素社会の実現は壮大な国家プロジェクト。今回の水素ラッシュはその序章です。まぁ、トヨタという会社は利益が出ない分野には手を出しませんよ」