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(株)SUMCO【3436】の掲示板 2018/04/14〜2018/05/09

さむ子の第1四半期決算予想

さむ子の決算は前年同期比、前第4四半期比共に増収増益は確実なのですが、ポイントは会社予想を上回るかどうかですね。(アナリストの予想=コンセンサスは会社予想程度です)。さむ子の業績予想は、元々保守的なので、実績が会社予想を上回ると期待しているのですが、少し粗い試算をしてみました。

2018年第1四半期の会社予想は、売上高790億円、営業益190億円、経常益180億円、最終益120億円
2017年第1四半期の会社実績は、売上高601億円、営業益80億円、経常益55億円、最終益36億円
2017年第4四半期の会社実績は、売上高702億円、営業益133億円、経常益125億円、最終益104億円
前年同期(2017年第1四半期)比では、営業益は倍増、経常益と最終益は3倍強になりますが、ウエハーの値上げ進展しているので、この数字にはあまり意味がなく、サプライズにはならないと思います。

問題は、前第4四半期(10月-12月期)との比較です。売上高は前期比で、88億円(12.5%)増加、同様に営業益は57億円(42.8%)増、経常益55億円(44%増)、最終益16億円(15%)増となっています。

細かい計算はさておき、売上高に注目してみると、会社予想は88億円(12.5%)の増収を予想していますが、さむ子が公表している第1四半期のウエハーの値上げ幅は前第4四半期比で10%程度(300㎜ウエハー)、また、円相場が会社予想の110円から108円程度に、円高に振れたため、単純計算では、10-2%で、8%程度の増収にとどまり、会社予想(12.5%)は少し高めではないか思っていました。

しかし、さむ子の前第3四半期決算説明資料を読むと、さむ子は前第4四半期(10―12月期)に定期検査で300mmウエハーの生産量を5%程削減しています。生産動態統計でも、国内に限ってですが、ウエハーの生産量は前第4四半期(10―12月期)に落ち込み、第1四半期には回復しています。この5%を加えるとほぼ会社予想の数字になります。また、中国の半導体メーカーがスポットで300mmウエハーの高値買いをし、200mmウエハーの値上げが浸透すれば、売上高は800億円を超え、信越半導体の背中が見える決算になるかもしれませんね。

さむ子の300mmウエハーの全売上げに占める構成比は75%、同様にドル建て比率は75%程度だと思っていますが、細かい試算はしていません。同様に、米の減税や台湾の増税の影響も考慮していない粗々の試算です。

こんな決算を期待していますが、さて、当たるでしょうか?