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JT【2914】の掲示板 〜2015/04/27

JT、自社株買いせず 14年12月期 1株利益目標達成の公算公開日時2014/8/26 2:00 日経新聞記事

 日本たばこ産業(JT)は、2014年12月期に自社株買いを実施しないもようだ。今期の1株利益(EPS)が前期比6~9%増と、経営目標を達成できる見通しになったためだ。国内事業は消費増税の反動減などで伸び悩むが、海外たばこ事業の値上げ効果で補う。

 JTは経営指標として1株利益の増加を重視している。今期から決算期を3月から12月に変更した。決算期変更などを加味し、為替変動やリストラ費用など特殊要因を除いたベースで、1ケタ台後半の伸びを目標にしていた。「目標を達成できない場合は自社株買いも選択肢にする」(小泉光臣社長)方針だった。

 純利益の総額が変わらない場合でも、自社株買いで株式数を減らせば1株利益は高まる。市場では、国内の消費増税の影響などで「全体の利益の伸びが抑えられるため、自社株買いを実施するのでは」との観測もあったが、海外事業の好調などを追い風に目標水準を確保できるもようだ。

 14年1~6月期の国内たばこ事業の売上高は3153億円と微減だったが、ロシアなど欧州市場に強みを持つ海外たばこ事業は各国・地域の値上げが奏功し、売上高は4%増えた。為替変動と特殊要因を除いた調整後営業利益は11%増の3254億円を確保した。

 JTでは特殊要因として今期は国内生産拠点の再編に伴う早期割増退職金の引き当てなど約540億円の競争強化費を計上するほか、不動産の売却益は470億円減少する見込み。14年12月期の1株利益は203円と16%減少する見通しだが、特殊要因を除けば1株利益で6~9%を確保できる見通しだ。

 JTは自社株買いに積極的で、13年2月に約2500億円で8680万株を取得するなど、これまで計4回の自社株買いを実施している。発行済み株式の9%に相当する1億8000万株強を金庫株として保有している。同社では「JT法で新株の発行が難しいため、消却はせずにM&A(合併・買収)などに活用していく」方針だ