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(株)DNAチップ研究所【2397】の掲示板 2021/10/19〜2021/12/09

イナゴの巣窟になってたら書きたくないけど、ずっと前からいる人しかいないからまとめときましょうか。
夜には消します。間違ってるところあれば教えてください。

①がん遺伝子検査とは
・コンパニオン検査:既に保険適用となっている薬物療法(抗がん剤)の投与を検討する検査
・がん遺伝子プロファイリング検査:標準治療が無い、または終了した患者さんを対象に、何らか次の薬物療法を探索するために調べる検査

②競合になりうる遺伝子パネル検査
・オンコマイン
(コンパニオン、腫瘍)
・OncoGuide NCC オンコパネルシステム
(がんゲノムプロファイル、腫瘍、血液)
・FoundationOne CDx がんゲノムプロファイル
(がんゲノムプロファイル、コンパニオン、腫瘍)
・FoundationOne Liquid CDx がんゲノムプロファイル
(がんゲノムプロファイル、コンパニオン、血液)
・チップ研
(コンパニオン、腫瘍(細胞診検体でもいける))

③非小細胞肺癌における対象遺伝子(大雑把に。コンパニオン検査可能なもの)
・EGFR
 F1、オンコマイン、チップ研
・ALK
 F1、オンコマイン、チップ研
・ROS1
 オンコマイン、チップ研
・BRAF
 オンコマイン、チップ研(今後)
・RET
 チップ研(今後)
・MET
 チップ研

④がんゲノムプロファイルの保険点数の問題点
検体を検査会社に提出した時点では 8,000 点が算定され、エキスパートパネルでの検討を経た後に、結果を患者に説明した時点で 48,000 点が算定可能である。
標準治療終了前に患者の全身状態が悪化した場合などは48000 点が算定できないが、検査会社に支払う検査費用は両者同額であるため、実際にはコンパニオン診断薬としては利用しづらい。
→赤字になる可能性があるため、コンパニオン検査としては使いづらい。

⑤以上を踏まえて
1.チップ研のは感度がピカイチ(細胞診検体でいいっていわれたらこっち使うよね)
2.RET(将来)、METはチップ研のみ。オンコマイン唯一だったBRAFもチップ研(将来)ので可能。さらに今後追加もしていける。
3.プロファイルはコンパニオンとして現状使いにくいので、オンコマインとパイの取り合い。
→点数同じならどっち使うて話。

  • >>541

    わかりやすくまとめていただきありがとうございます。

    ②の競合先について、私はAmoyDx 肺癌マルチ遺伝子 PCR パネル(コンパニオン、2021年6月&8月製造販売承認、保険未収載)も含めて認識しています。
    チップ研ほかの遺伝子パネルがNGSなのに対してこちらはPCRなので変異アレル率を出すことができませんが、検出感度は比較的高く解析期間が非常に短い(3日程度)などの利点があります。対象遺伝子はEGFR、ALK、ROS1、BRAF、METの5種類です。

    ⑤のチップ研製品の利点についてですが、細胞診検体の処理が従来より容易な方法(ジーンメトリックスのGM管)を採用している点も優れていると考えます。

    現時点では肺がんコンパクトパネルが最もコンパニオン検査として優れた製品だと思っています。懸念があるとすれば、今後大企業が同等またはそれ以上の製品を発売した時の競争力でしょうか。

    (ポチポチさんが夜にはコメントを消されるそうなので、その後このコメントも消します。)