ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

(株)メディネット【2370】の掲示板 〜2014/12/11

と題して、今夜の日経速報ニュースで最近のバイオベンチャー企業の動向を取り上げている。
かなりの長文なので、ナノキャリア関連だけ抜き出してみた。ご参考に。

新興企業向け株式市場で、ちょっとした構造変化が起きつつある。
インターネット株が伸び悩むなか、バイオ関連株の上昇が鮮明になっている。
バイオ株投資は個人投資家を中心とした短期資金が中心とみられているが、その見方は古いかもしれない。
最新技術に目ざとい国内外の有力企業が注目し、業績拡大を伴う成長が期待される銘柄が増えているのだ。
果たして「13年はバイオ株の黎明(れいめい)期」となるのか――。
16日時点の時価総額ランキングの上位10社中7社はバイオ関連企業が占める。
12年末からの株価上昇率をみると、タカラバイオがほぼ2倍。
小さな粒子に薬物をとじ込める「ミセル化ナノ粒子技術」を用いる医薬品開発のナノキャリアが3倍、ミドリムシを使った健康食品などを開発するユーグレナが4倍等々。
バイオ株は値動きが大きく、値ざやが稼ぎやすいので個人の短期資金が中心(松井証券、窪田シニアアナリスト)とみられてきたが、
最近は異なる資金の流れも見え始めた。企業や機関投資家が技術力を評価して投資する例が増えているのだ。
信越化学工業は12年11月、約7億円を投じてナノキャリアが実施する第三者割当増資を引き受け、筆頭株主となった。
ミセル化ナノ粒子の原材料となるポリマーの調達で連携を深めるだけではない。
ナノキャリアが持つ技術力の将来性に着目した信越化の真の狙いは医薬品分野進出への足がかりにするところにある。
ナノキャリアの実力に一足先に目を付けていたのが、日本証券業協会の元会長、野村アセットの会長などを歴任した安東俊夫氏が
代表取締役・最高経営責任者を務めるベンチャーキャピタルのウィズ・パートナーズだ。
12年3月に転換社債などを通じて37億円を出資した。決め手となったのは「技術力の高さ」(河野一成シニア・マネージングダイレクター)。
ウィズの出資比率は直近の公表分で20%程度まで下がっているが、12年秋時点では一時35%に達し、
ナノキャリアが進めていた抗がん剤の開発資金を提供する役割を引き受けていた。
業績拡大の道筋が見え始めたことも、バイオ株高の追い風になっている。
(従来)中長期の損益見通しを立てづらく、中長期で判断する投資家より値動き重視の投資家が集まりやすかったが、
子細にみていけばナノキャリアのように堅実な「成長の種」を芽吹かせつつある状況は見てとれる。
1980年に設立されたバイオベンチャーの先駆け、米アムジェンはナスダックに上場し、成長資金を得てバイオ医薬品世界最大手に育った。
時価総額は7兆円と武田薬品工業の4兆円強を大きく上回る。
ある国内投資顧問の運用担当者は「数年前は日本のバイオ企業の黒字転換への見通しはまったく立たなかったが、今は違う。
世界的にみて高い技術力を持つ企業が増えており、『日本のアムジェン』が育つ芽が出始めている」と語る。