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千代田化工建設は10月31日、2019年3月期の最終損益が1050億円の赤字になる見通しと発表した。前期比2%増の65億円の黒字とした従来予想から、一転して大幅赤字に転落する。米国でシェール由来の大型LNG基地を受注したものの、着工時には17年に稼働する予定だった工事に遅れが生じて追加の工事費用850億円を計上するはめになった。
 千代建の9月末時点の自己資本比率は13%にまで低下し、18年4~9月期の決算短信には「継続企業の前提に関する注記(ゴーイングコンサーン)」を記載した。筆頭株主の三菱商事などとの間で経営再建について協議する事態に追い込まれている。
 東洋エンジニアリングは15年に受注した米国のエチレンプラントで工費が膨らみ、18年3月期に3期ぶりに最終赤字に転落。中尾清社長(当時)が引責辞任した。日揮は17年3月期に米国のエチレンプロジェクトと中東の石油精製プラントの2つの工事で費用が大幅に増加し、19年ぶりに最終赤字に転落。社長交代を余儀なくされた。
 損失の原因はいずれも、原油安のあおりで世界的に工事案件が急減した「プラント冬の時代」のもの。是が非でも勝ち取りたいと受注活動を積極化する中でリスク管理がおざなりになり、いざ工事が始まると採算が悪化して巨額損失が発生した。