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三井住友建設(株)【1821】の掲示板 〜2015/04/27

45279

aiueo 強く買いたい 2013年9月5日 06:10

ゼネコン(総合建設会社)や素材メーカーが老朽した橋やトンネルなど社会インフラの寿命を延ばす新技術の導入に乗り出す。新日鉄住金などは炭素繊維で補修して橋の寿命を最長50年延ばす手法を開発し8月に高速道路に利用。『三井住友建設は耐久性を高め100年以上使える橋の実現にメドをつけた。』東日本旅客鉄道(JR東日本)はトンネル補強の手間を省き工費を抑える。政府は老朽したインフラ対策に予算を重点配分。民間各社は新技術で対応する。

  • >>45279

    橋の寿命、2倍の100年 三井住友建設など新技術
    9/5 2:00
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     ゼネコン(総合建設会社)や素材メーカーが老朽した橋やトンネルなど社会インフラの寿命を延ばす新技術の導入に乗り出す。新日鉄住金などは炭素繊維で補修して橋の寿命を最長50年延ばす手法を開発し8月に高速道路に利用。三井住友建設は耐久性を高め100年以上使える橋の実現にメドをつけた。東日本旅客鉄道(JR東日本)はトンネル補強の手間を省き工費を抑える。政府は老朽したインフラ対策に予算を重点配分。民間各社は新技術で対応する。


     トンネルや橋の寿命は50年が目安だ。国土交通省によると2012年3月時点で建設から50年以上経過した全国の主要な道路の橋は約16%、トンネルは約18%。20年後には橋は約65%、トンネルは約45%にそれぞれ増えると試算した。同省は60年度までに約190兆円の更新費用が必要とした。

     橋や道路を管理する国や地方自治体は補修に向けて多額の費用負担を迫られる。昨年12月の中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の崩落事故は開通から約35年で起きた。寿命前でも補修が求められる場合もあり費用がさらに膨らむ恐れがある。新技術を活用し、老朽したインフラの補修費用を抑えたり寿命を延ばしたりする対応が急務だ。

     新日鉄住金の子会社である新日鉄住金マテリアルズ(東京・千代田)は高速道路各社が出資する高速道路総合技術研究所(東京都町田市)と組み、橋の寿命を30~50年延ばす技術を開発。事故原因となる橋桁などにあるサビの部分に炭素繊維を貼る。溶接などの従来の補修法と比べ費用は1~2割安く寿命も延びる。

     新技術は中日本高速道路が中央自動車道の山梨県大月市にある鉄橋で8月に導入した。東日本と西日本の高速道路でも橋の新しい施工技術として採用が決まった。新日鉄住金マテリアルズは年間10億円の売り上げを見込む。

     三井住友建設は西日本高速道路と共同で、新設する場合、100年以上の耐久性を持つ橋の実用にメドをつけた。橋桁の鉄筋を高い強度の繊維に代え、サビによる劣化をなくす。橋1本あたり年間数百万円かかる点検・補修費用が7割以上減る。西日本高速道路が採用を検討。三井住友建設は新興国などにも売り込みを図る。

     IHIは橋桁や、道路表面のアスファルトを支える鋼でできた床などに発生した亀裂を簡単に溶接する技術を開発した。レーザー光で亀裂をなくす。従来法に比べて人件費や工期の短縮につながる。

     トンネルでも寿命を延ばす動きが進む。JR東日本と鉄建は、樹脂でトンネル内部を補強する工法を開発した。鉄筋コンクリートを打ち込む従来法に比べて工事費が安くなる。鉄道は深夜に作業を始めて早朝に終わらせないと運行に支障が出る。作業時間も短縮できると見込む。全国にある老朽したトンネルの補修が急ピッチで進められる。