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(株)INPEX【1605】の掲示板 2024/01/31〜2024/02/05

米石油大手のエクソンモービルとシェブロンは、テキサス州西部のパーミアン盆地での生産を大幅に拡大する計画だ。2023年と同様に今年の米石油生産が予想を上回る兆しを示している可能性がある。

  シェブロンは同所での今年の生産を10%増やすことを目標にしている。これは他の独立系石油上場会社の2倍を超えるペースで、25年に日量100万バレルの生産を達成するめどを付ける。エクソンの増産目標は約7%だが、600億ドル(約8兆9000億円)を投じたシェール大手パイオニア・ナチュラル・リソーシズの買収が年半ばまでに完了すれば、全体の生産は倍増する見込みだ。

  シェブロンのピエール・ブレバー最高財務責任者(CFO)はインタビューで、「当社はパーミアン盆地の最高の場所にいる」と発言。「当社の伸びは同盆地平均よりも大きい可能性が高く、それは当社の活動水準やパートナー企業の活動水準を表している」と語った。

  昨年の米石油生産のペースはトレーダーやアナリストを驚かせ、価格を下押しし、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」への生産抑制圧力を強めた。

  エクソンとシェブロンはパーミアン盆地最大級の生産者であることから、両社の開発計画は注目されている。すでに高い生産水準がさらに引き上げられるとなれば、世界の供給量は増す。

  シェブロンはインフラなど操業上の問題から数四半期にわたって低調な業績が続いたため、昨年通期の石油生産目標を達成できるのかアナリストは懐疑的だった。それが10-12月(第4四半期)は前期比12%増の日量86万7000バレルと、予想を大きく上回った。ブレバーCFOは今年の生産の伸びも昨年同様に下期に加速する見通しで、上期は落ち込む可能性があると述べた。

  パイオニア・ナチュラル・リソーシスの買収が完了すれば、大差を付けてパーミアン盆地最大の生産者となるエクソンは、昨年の同所での生産を12%伸ばし、自社で見込んでいた日量60万バレルを超えた。今年はパイオニアを除いて、同65万バレルまで生産を引き上げる方針だ。