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2024年5月27日 債券投資家にとって、幾つかの歓迎すべき支援が近く寄せられることになる。 米財務省は29日から、 ⓵発行済みで取引が比較的困難な証券を対象に 2000年代初頭以来初となる一連の買い戻しを開始する。 ②6月には米金融当局が量的引き締め(QT)と して知られるバランスシート圧縮のペースについて、減速を始める予定だ。 底堅い米景気や予想よりも根強いインフレを背景に 投資家が米利下げ見通しを大幅に見直す状況にあって、 こうした二つの動きは米国債市場に支援材料となる。 JPモルガン・チェース 「買い戻しは助けになる心強い補強となるだろう」 米金融当局のQT減速について、翌日物資金調達市場における19年の危機再燃の懸念を和らげる「慎重なリスク管理として有益だ」 米国債利回りは5月初め以降低下傾向にあり、 ブルームバーグの指数で見ると月間ベースで1.4%のプラスのリターンの方向にある。 先週の米2年債利回りは4.95%前後と、今月のレンジである4.7-5.03%の上限寄りで取引を終えた。まちまちの内容の一部データや、金利をより長くより高く据え置く用意があるとの米金融当局者の一連の発言を反映した。 金融当局者の一部は、必要であれば追加利上げにも前向きな意向を示唆したものの、 デリバティブ(金融派生商品)市場はそうした可能性は小さいと捉え、 米国債利回りの上振れは抑えられた。 米金融当局が金利を据え置き、高金利が将来的に 景気減速につながるのを待つ中で、債券市場はレンジ取引となり、 債券ボラティリティーの指標であるICE・BofA・MOVE指数は 22年2月以来の低水準に低下した。 4月の米消費者物価指数(CPI)のうち、 変動の激しい食品とエネルギーを除くコア指数が 前月比で半年ぶりの鈍化となったのを受け、 MOVE指数の低下は過去1週間に加速した。 シュローダー・インベストメント 「債券利回りは今年、多くのボラティリティーに見舞われ、CPI統計発表以降、安堵(あんど)感がうかがわれる」 米国債利回りが 今年のピークを 付けたことを 同統計は示唆しており、 ボラティリティーの低下は「住宅ローンセクターにとり最も重要だ」
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米金融当局の利下げ開始がいつになるのか待ちあぐねている債券投資家にとって、幾つかの歓迎すべき支援が近く寄せられることになる。 米財務省は29日から、発行済みで取引が比較的困難な証券を対象に2000年代初頭以来初となる一連の買い戻しを開始する。6月には米金融当局が量的引き締め(QT)として知られるバランスシート圧縮のペースについて、減速を始める予定だ。 底堅い米景気や予想よりも根強いインフレを背景に投資家が米利下げ見通しを大幅に見直す状況にあって、こうした二つの動きは米国債市場に支援材料となる。米国債市場では、ボラティリティーの高まりが落ち着きを示しており、米政府の取り組みは追い風となる。 JPモルガン・チェースの米金利戦略共同責任者、ジェイ・バリー氏は「買い戻しは助けになる心強い補強となるだろう」と指摘。また、米金融当局のQT減速について、翌日物資金調達市場における19年の危機再燃の懸念を和らげる「慎重なリスク管理として有益だ」との考えを示した。 Volatility Declines as Traders Adjust to Higher-for-Longer Rates 米国債利回りは5月初め以降低下傾向にあり、ブルームバーグの指数で見ると月間ベースで1.4%のプラスのリターンの方向にある。 先週の米2年債利回りは4.95%前後と、今月のレンジである4.7-5.03%の上限寄りで取引を終えた。まちまちの内容の一部データや、金利をより長くより高く据え置く用意があるとの米金融当局者の一連の発言を反映した。 金融当局者の一部は、必要であれば追加利上げにも前向きな意向を示唆したものの、デリバティブ(金融派生商品)市場はそうした可能性は小さいと捉え、米国債利回りの上振れは抑えられた。 米スワップ市場が今年全体を通じて現時点で織り込む米利下げ幅は0.32ポイント前後と、0.25ポイント利下げが確実なのは1回だけとの市場の予想を反映している。 米金融当局が金利を据え置き、高金利が将来的に景気減速につながるのを待つ中で、債券市場はレンジ取引となり、債券ボラティリティーの指標であるICE・BofA・MOVE指数は22年2月以来の低水準に低下した。 4月の米消費者物価指数(CPI)のうち、変動の激しい食品とエネルギーを除くコア指数が前月比で半年ぶりの鈍化となったのを受け、MOVE指数の低下は過去1週間に加速した。 シュローダー・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ニール・サザーランド氏は「債券利回りは今年、多くのボラティリティーに見舞われ、CPI統計発表以降、安堵(あんど)感がうかがわれる」とコメント。米国債利回りが今年のピークを付けたことを同統計は示唆しており、ボラティリティーの低下は「住宅ローンセクターにとり最も重要だ」と話した。
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昨夜のイエレン財無長官の発言記事を見て、米国中がお花畑だと感じ(´・ω・`) もっとも、ホワイトハウスの経済諮問委員会(CEA)から出された報告書を読んだ だけの内容ではある物の、2024年から10年間インフレ調整後の利払いが1.3%で 推移すると本心で思っているのか、単に市場に動揺与えないための戦略か😅 そもそも2019年から倍増した国債発行高とその後高利率な物に借り換えで、ただ でさえ自転車操業なのに、こんな試算が出た事自体どうなん?と思う訳で😅 余程早期にFRBがガッツリ利下げした上で、GDPの成長率が今以上にならない限り こんな試算にならない訳(もっとも一番最悪の試算結果も出されているはず)で、 ウォラー理事が今週再三再四「米国債の供給が需要を上回り始めれば、価格は下が り、利回りは上昇する」と発言している事に対応した形とは思うけど😅 ・・・逆にこんな素人目にも怪しいデータ出される方が不安に感じますよ😅 イエレン米財務長官「金利予想を引き上げた」、歳入増加の必要性強調 2024年5月25日 22:07 JST 金利は長期的に依然見込んだよりも高くなる見通しで、それが米政府の借り入れ需要抑制を困難にすると、イエレン財務長官が指摘した。共和党議員と歳入増加について協議することがとりわけ重要になっているという。 イエレン氏は24日のブルームバーグニュースとのインタビューで、「われわれは金利予想を引き上げた」と発言。「これで確かに違いが生まれる。財政赤字や金利費用の抑制がもう少し難しくなる」と続けた。 バイデン政権の予算案について、持続可能な財政軌道を確保するものだとイエレン氏は説明。国内総生産(GDP)に対するインフレ調整後の利払いの比率を重視しているとあらためて強調した。この比率は昨年上昇したが、ホワイトハウスは1.3%前後で向こう10年間安定するとみている。 ※つづきとグラフはWEBで https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-25/SE1FX8T0AFB400
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2024年5月25日 米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は24日、 長期的な中立金利の低下は、安全資産に対する需要が世界的に著しく変化していることが要因とみられるが、持続不可能な財政支出がこのトレンドを一変させる可能性があると警鐘を鳴らした。 米国は持続不可能な財政軌道にある」と指摘。 米国債の供給が需要を上回り始めれば、 価格は下がり、利回りは上昇する」として、 そうなれば中立金利に「上昇圧力がかかる」と述べた。 金融政策の短期的な見通しに関するコメントはなかった。 米金融当局者は今年、エコノミストが「r*(Rスター)」と呼ぶ長期の中立金利について、政策議論の中心として取り上げている。背景には、米経済が高金利に対して想定していたほど反応しておらず、中立金利の水準が切り上がったのではないかとの疑問が生じていることがある。 中立金利は、景気を刺激することも減速させることもない政策金利に関する経済的な概念だ。 リアルタイムで測定することは不可能とされ、その推定値は幅広い不確実性を伴う。3月に発表された金融当局者の経済見通しでは推定値のレンジは2.4ー3.8%だった。 ウォラー氏は「Rスターについては、推定値を算出する信頼ある、明快な方法がない理論的概念である点は重要だ」と述べた。 同氏は中立金利の水準を見極める目安として、 実質の米10年債利回りに注目することが有益との考えを示した。 その上で、インフレや経済のボラティリティー低下、世界的な資本市場の自由化、各国の政府機関によるドル資産保有、安全資産を求める米退職者の需要といった複数の要因が米国債利回りを押し下げてきた可能性があるとの見方を示した。
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ウォラー理事のコメント記事です(´・ω・`) ※詳しい記事と差し替えます 米中立金利の押し下げ要因、持続不可能な財政で反転もーウォラー理事 2024年5月25日 0:00 JST 米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は24日、長期的な中立金利の低下は、安全資産に対する需要が世界的に著しく変化していることが要因とみられるが、持続不可能な財政支出がこのトレンドを一変させる可能性があると警鐘を鳴らした。 ウォラー理事はアイスランド開催された経済会議での講演で「米国は持続不可能な財政軌道にある」と指摘。「米国債の供給が需要を上回り始めれば、価格は下がり、利回りは上昇する」として、そうなれば中立金利に「上昇圧力がかかる」と述べた。 金融政策の短期的な見通しに関するコメントはなかった。 米金融当局者は今年、エコノミストが「r*(Rスター)」と呼ぶ長期の中立金利について、政策議論の中心として取り上げている。背景には、米経済が高金利に対して想定していたほど反応しておらず、中立金利の水準が切り上がったのではないかとの疑問が生じていることがある。 中立金利は、景気を刺激することも減速させることもない政策金利に関する経済的な概念だ。リアルタイムで測定することは不可能とされ、その推定値は幅広い不確実性を伴う。3月に発表された金融当局者の経済見通しでは推定値のレンジは2.4ー3.8%だった。 ウォラー氏は「Rスターについては、推定値を算出する信頼ある、明快な方法がない理論的概念である点は重要だ」と述べた。 同氏は中立金利の水準を見極める目安として、実質の米10年債利回りに注目することが有益との考えを示した。その上で、インフレや経済のボラティリティー低下、世界的な資本市場の自由化、各国の政府機関によるドル資産保有、安全資産を求める米退職者の需要といった複数の要因が米国債利回りを押し下げてきた可能性があるとの見方を示した。
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あなたが言ってるのは、農林中金が外国の国債で5千億円超もの最終赤字を計上する見通しとなったという記事ですか?アメリカの金利と米国の国債で損失を出した模様ですね。以下に記事を載せておきますね。ゆうちょが保有している20兆円分の変動10年国債は「日本国国債」です。 『農林中金が巨額赤字へ、外国債依存で裏目 米金利動向見通せず』 農林中央金庫が令和7年3月期に5千億円超もの最終赤字を計上する見通しとなった背景には、農業協同組合(JA)などから預かった資金の運用を外国債に依存していたことがある。リーマン・ショック時にリスクの高い金融商品を保有して大きな赤字を出した反省を踏まえ低リスクとされる債券にシフトしたが、それが裏目に出た格好だ。今後は外国債依存を見直し、大型事業向け融資などを増やす考えだ。 「想定を超えるような(米当局の)金利の引き上げだった」。農林中金の奥和登理事長は22日の記者会見でこう述べ、保有する米国債などが米金利上昇で大きな含み損を抱えることになった事態を見通せなかったことを悔やんだ。 農林中金にとっては誤算だった。 リーマン・ショック時に価格変動のリスクが高い証券化商品を保有していたことで損失を被り、平成21年3月期には5721億円の赤字を計上、約1兆9千億円の増資に至った。 この反省を踏まえ、「元本がいずれ返るなど安全性に優れている」などとして資金運用を債券にシフト。日本で低金利環境が続く中で、利回りを求めて外国債に頼るようになった。現在は約56兆円に上る資産を市場で運用し、約4割を外国債が占める。今回はこれがあだになった形だ。 農林中金は今後、含み損を抱えた債券を処理し、収益性が高い資産に入れ替えたい考え。財務の健全性はメガバンクよりも高く、一時的に赤字を計上しても将来的な収益力を向上させるべきだと判断した。 同時に、これは「短期的な取り組み」(奥氏)で、今後は事業構造の見直しも進める。海外を中心としたプロジェクトファイナンス(大型事業向け融資)や、サービスの対価として手数料をもらう手数料ビジネスなどを強化する考えだ。
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農林中金って 投資下手なんですね。 ⚫️農林中金が1兆2000億円の資本増強を検討、債券含み損で-報道 布施太郎 Bloomberg 2024年5月19日 10:59 JST 農林中央金庫が総額1兆2000億円の資本増強を検討していると日経新聞が18日報じた。米金利高に伴って米国債などの運用収支が悪化し、今期(2025年3月期)には5000億円超の最終赤字に転落する見通しで、出資者のJAなどと協議に入ったという。 報道によると、米金利の上昇に伴って米国債など含み損が生じて運用収支が悪化。含み損の損失処理に伴って赤字となる見通し。23年12月末時点の含み損は1兆9000億円だった。 資本増強に関しては一般企業の普通株に近い性質の「後配出資」で7000億円の出資を受けるとともに期限付き劣後ローン5000億円を調達し、過去の永久劣後ローン7000億円は償還する内容で9月ごろまでの合意を目指すとしている。 ブルームバーグの問い合わせに対して、農林中金の広報担当者は、当社から発表したものではなく、決定した事実はないとしている。 日経によると、農林中金の資本金は4兆円強で普通出資はJAと農業協同組合連合会で9割以上を占め、リーマンショック後もJAなどを引受先に1兆9000円の資本増強を実施していた。
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農林中央金庫が総額1兆2000億円の資本増強を検討していると日経新聞が18日報じた。米金利高に伴って米国債などの運用収支が悪化し、今期(2025年3月期)には5000億円超の最終赤字に転落する見通しで、出資者のJAなどと協議に入ったという。 報道によると、米金利の上昇に伴って米国債など含み損が生じて運用収支が悪化。含み損の損失処理に伴って赤字となる見通し。23年12月末時点の含み損は1兆9000億円だった。 資本増強に関しては一般企業の普通株に近い性質の「後配出資」で7000億円の出資を受けるとともに期限付き劣後ローン5000億円を調達し、過去の永久劣後ローン7000億円は償還する内容で9月ごろまでの合意を目指すとしている。 Bloombergより 日経報道だけど、いくら金利が上昇したからってこの円安で含み損2兆円!!って、一体どういう運用なんだ? 誰が責任を取るのだろうか?農林水産大臣?
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農林中金が1兆2000億円の資本増強を検討、債券含み損で-報道 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-19/SDPL5KDWX2PS00 @businessより 2024年5月19日 10:59 JST • 金利高で米国債などの運用収支悪化、今期5000億円超の純損失見通し • 出資者のJAなどと協議入り、9月ごろまでの合意目指すとの報道 農林中央金庫が総額1兆2000億円の資本増強を検討していると日経新聞が18日報じた。米金利高に伴って米国債などの運用収支が悪化し、今期(2025年3月期)には5000億円超の最終赤字に転落する見通しで、出資者のJAなどと協議に入ったという。 報道によると、米金利の上昇に伴って米国債など含み損が生じて運用収支が悪化。含み損の損失処理に伴って赤字となる見通し。23年12月末時点の含み損は1兆9000億円だった。 資本増強に関しては一般企業の普通株に近い性質の「後配出資」で7000億円の出資を受けるとともに期限付き劣後ローン5000億円を調達し、過去の永久劣後ローン7000億円は償還する内容で9月ごろまでの合意を目指すとしている。 ブルームバーグの問い合わせに対して、農林中金の広報担当者は、当社から発表したものではなく、決定した事実はないとしている。 日経によると、農林中金の資本金は4兆円強で普通出資はJAと農業協同組合連合会で9割以上を占め、リーマンショック後もJAなどを引受先に1兆9000円の資本増強を実施していた。
ようやくお花畑予測から現実を見…
2024/05/29 14:55
ようやくお花畑予測から現実を見据えた動きが出始めたような(´・ω・`) クオンツファンドのカタリスト、米10年債を空売り-金利据え置き想定 2024年5月29日 13:07 JST トップクラスの運用成績を誇るクオンツファンドが、期間5-10年の米国債をショートにしている。インフレ率が高止まりする中で、米政策金利は年内いっぱい据え置かれると想定している。 カタリスト/ミルバーン・ヘッジ・ストラテジー・ファンドは、米国債先物を売る一方、米財務省短期証券(TB)と投資適格級の短期社債を買っている。このポジションは、市場が米金融当局の利下げ確率を過大評価する一方で米財政赤字拡大が期間長めの債券利回りに与える圧力を見落としているとの見方を反映している。 カタリスト・ファンズのデービッド・ミラー最高投資責任者(CIO)は、「どちらかと言えば、米金融当局は先に言及した利下げに踏み切れない可能性が高い」とし、「インフレ率を再び押し上げずに利下げできる方法は明らかでない」と指摘した。 ブルームバーグの集計データによると、運用資産70億ドル(約1兆1000億円)強の同ファンドは今年これまでのリターンが約14%で、競合ファンドの94%を上回る成績だ。5年間のパフォーマンスは上位1割に入る。 ミラー氏によれば、カタリストのファンドはTBのほか、アップルやマイクロソフトなどの短期社債を購入。短期の債券について提供されている利回りをうまく活用しているという。 また同氏は、米政府の借り入れ計画も債券相場の下押し圧力だと指摘した。米議会予算局(CBO)が2月に公表した推計によると、財政赤字は2034年度に2兆5600億ドルと、24年度の1兆5800億ドルから大きく膨らむ見通し。 ミラー氏は「それが長期的に金利を押し上げることになる」と論じた。