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ウォラー理事のコメント記事です(´・ω・`) ※詳しい記事と差し替えます

米中立金利の押し下げ要因、持続不可能な財政で反転もーウォラー理事
2024年5月25日 0:00 JST

 米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は24日、長期的な中立金利の低下は、安全資産に対する需要が世界的に著しく変化していることが要因とみられるが、持続不可能な財政支出がこのトレンドを一変させる可能性があると警鐘を鳴らした。

 ウォラー理事はアイスランド開催された経済会議での講演で「米国は持続不可能な財政軌道にある」と指摘。「米国債の供給が需要を上回り始めれば、価格は下がり、利回りは上昇する」として、そうなれば中立金利に「上昇圧力がかかる」と述べた。

 金融政策の短期的な見通しに関するコメントはなかった。

 米金融当局者は今年、エコノミストが「r*(Rスター)」と呼ぶ長期の中立金利について、政策議論の中心として取り上げている。背景には、米経済が高金利に対して想定していたほど反応しておらず、中立金利の水準が切り上がったのではないかとの疑問が生じていることがある。

 中立金利は、景気を刺激することも減速させることもない政策金利に関する経済的な概念だ。リアルタイムで測定することは不可能とされ、その推定値は幅広い不確実性を伴う。3月に発表された金融当局者の経済見通しでは推定値のレンジは2.4ー3.8%だった。

 ウォラー氏は「Rスターについては、推定値を算出する信頼ある、明快な方法がない理論的概念である点は重要だ」と述べた。

 同氏は中立金利の水準を見極める目安として、実質の米10年債利回りに注目することが有益との考えを示した。その上で、インフレや経済のボラティリティー低下、世界的な資本市場の自由化、各国の政府機関によるドル資産保有、安全資産を求める米退職者の需要といった複数の要因が米国債利回りを押し下げてきた可能性があるとの見方を示した。