ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

マクニカホールディングス(株)【3132】の掲示板 2023/08/17〜2023/09/04

主力の半導体事業が好調で上振れ、「生成AI関連」注目株

例年8月は夏休みシーズンということもあって株式市場は閑散としがちです。特に今年は久しぶりに行動制限がない夏休みとなったこともあって、観光地はもちろん、飲食店や交通機関は大混雑だったと感じていた人も多いのではないでしょうか。人出が多かったことが影響してか、今夏の株式市場は例年通り、閑散とした動きになりました。

日経平均株価は8月、久しぶりに一時3万2000円の節目を割り込んで推移する動きです。が、夏休みも終わり9月になりますから、株式市場にもそろそろ人が戻ってくるかもしれませんね。

利上げ観測後退でアメリカ株が堅調
さて、アメリカの株式市場では堅調な経済指標が相次いだこともあって、9月のFOMC(連邦公開市場委員会)で利上げが行われる懸念から軟調な推移が続いていました。しかし、世界中の投資家から注目が集まっていたジャクソンホール会議を経て足元の株式市場は利上げへの警戒感が和らぐ状況となり、アメリカ10年物国債利回りの上昇が落ち着き始めたことで株式市場は再び上昇に転じる動きとなっています。

日本の株式市場はアメリカの株式市場の動きに合わせるように軟調を余儀なくされていましたが、少しずつ落ち着いた動きとなっていくのかもしれません。

ところで、アメリカでの利上げへの懸念から、ドル円では1ドル147円台までじわじわと円安ドル高が進行しています。円安の進行は国内の物価上昇に影響を及ぼします。その中、レギュラーガソリンは2008年8月の最高値を突破したという報道がありました。これまでもガソリン補助金が9月末に期限を迎えるため、政府が支援を継続するのかといった点に注目が集まっていましたが、1リットルあたり175円程度になるように年末まで支援を続けるようです。

WTIが高止まりする可能性も
さらに、多くのモノの価格が上昇していることから個人消費の落ち込みが懸念されており、9月末で期限が切れる電気・都市ガス料金の支援も継続することになりそうです。ガソリン価格の上昇は円安進行だけではなく、そもそも原油先物価格WTIが上昇し始めていることも影響しているわけですから、アメリカ経済が堅調ということになれば原油先物価格WTIが高止まりする可能性にも注目かもしれません。

さて、エヌビディア(NVDA)が生成AIを動かすための半導体需要が急増したことから驚異的な決算内容を発表したこともあって、国内外の株式市場ではAI関連銘柄に注目が集まる状況となっています。

過去を見れば、私が株式投資を始めた20年ほど前には大容量のインターネット回線「ADSL」が世の中に登場したわけですが、その速度と快適さに感動したことを今でも覚えています。

そして、今から十数年ほど前にはスマートフォンが登場しました。みなさんも、パソコンのように使えるスマホに衝撃を受けたのではないでしょうか。そして、今度はAI(人口知能)が新たな時代を作ろうとしているのかもしれません。

4期連続で過去最高益更新へ
そこで今回は、半導体関連銘柄の1つから、マクニカホールディングス

(3132)をご紹介します。同社は独立系半導体商社の大手で、AI分野や自動運転、セキュリティ製品を手がけています。

同社が先日発表した2024年3月期第1四半期の連結経常利益は前年同期比73.9%増の196.11億円に、同営業利益は68.4%増の206.53億円に拡大しました。これに合わせて今期上期と通期の計画を上方修正、上期、通期ともに4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした形です。

背景としては、製造業におけるDX化や半導体への投資、セキュリティ関連や車載市場等が好調に推移する見通しとのことで、足元の売上営業利益率も順調のようです。

株価は春頃から生成AIに注目が集まったこともあり、昨年11月以降の3000円台から6月には6000円台までほぼ2倍に上昇しました。さらに決算内容が好調で上方修正を行ったことで、8月30日には6710円まで上昇、年初来高値を更新しています。確かに業績は好調なのですが、株価も上昇が続いてきたこともあって、業績に対して割高でも割安でもない水準だといえるかもしれません。

同社は配当金を支払っているうえに、クオカードの株主優待を3月に行っています。低金利の状況ですから配当金が受け取れるのもうれしいですし、物価上昇のなかで使い道を選べるクオカードを受け取れるのもありがたいですね。

これから10年、AIが私たちの生活をどのように進化させていくのかはまだ見えていませんが、その進化は脅威でもあり、楽しみでもあるでしょう。人類が勝つのか、それともAIが勝つのかと言うとフィクションのようですね。ただ、個人的には、ITの進化の波を3回目も見ることができるかもしれない可能性にわくわくしていますので、これから10年のビッグウェーブにしっかりと乗っていきましょう!