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ポエック(株)【9264】の掲示板 2018/01/06〜2018/04/23

 「相場の福の神」として活躍する財産ネット・企業調査部長の藤本誠之氏が注目企業の経営陣にインタビューし、その会社の核心に迫るシリーズ。今回はポエック<9264.T>の来山哲二社長です。
(1)からつづく
<次世代消火装置は潜在力大、社会インフラがターゲット>
 ――有力製品がありますか?
 「先程も触れたナイアスがその一つで、“次世代消火装置”の位置付けです。動力ポンプで送水する通常の消火装置に対し、同製品は窒素ガスの圧力を利用した圧力水槽方式(窒素加圧)を採用しています。電力や水道の供給が止まると消火できなかった従来品の欠点を克服し、緊急時にも確実にスプリンクラーを作動させることができます。単純な構造のため故障の心配が少なく、維持コストもほとんど掛からないという点もメリットです」
 「消防法施行令の一部が改正(2014年10月交付)され、一定規模の有床診療所などに対してスプリンクラー設置のための補助金が支給される制度が創設されました。これを受け全国各地で設置需要が増えたことも追い風に、ナイアスの導入が多くの施設で進んでいます」
 ――電力会社にも供給するとか。
 「東京電力ホールディングス<9501.T>の柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)における安全対策の一環として、ナイアスの採用が決定しています。製品の性能が高く評価されたことを意味し、大きなPR材料になるでしょう。今後は発電所をはじめ、社会インフラの消火設備として売上が急拡大すると考えています」
【相場の福の神チェック】
<柏崎刈羽原発の火災事故でナイアスの導入加速>
 商社・サービスというキャッシュカウの安定ビジネスを保有しており、革新的な環境・防災機器を開発する自社開発製品で大きな成長をもくろんでいる会社です。特に、災害時対応型の次世代消火装置ナイアスは、利益率も高く期待の新製品です。
 東電力HDの柏崎刈羽原子力発電所における安全対策に採用が決定となると決算短信で発表した1月15日に、柏崎刈羽原子力発電所での火災の発生がニュースとなっています。本当に偶然の一致だとは思いますが、このニュースにより、そのほかの発電所においても、ナイアスの導入が加速されそうです。18年に大活躍しそうな企業です。