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(株)メルカリ【4385】の掲示板 2024/04/12〜2024/04/15

メルカリの第2四半期は、売上収益が前年同期比10.1%増の923億円、コア営業利益が同33%増の87億円と、増収増益を達成しました。グループ全体で、各事業の着実な成長とシナジー創出により過去最高の売上収益を記録しつつ、将来成長への投資も行う中で、概ね想定通りの利益も出せています。

特に、Marketplaceセグメントでは、GMVが前年同期比10%増の2,809億円と拡大。MAUも2,354万人と2四半期連続で増加しており、ユーザ基盤は着実に強化されています。調整後コア営業利益率も37%と高水準を維持しています。越境取引、カテゴリー強化、BtoCなどの施策が奏功しているのが分かります。

Fintechセグメントでも、「メルカード」の発行枚数が250万枚を突破し、メルカリ内のARPUを高める効果も出ています。安定したCreditサービスの成長で債権残高は1,500億円を超えつつ、回収率は99.1%と優良な資産を積み上げています。

一方、USセグメントの売上収益は3.7%減の221億円、調整後営業損失は21億円と改善傾向にあります。規律ある投資を継続しつつ、購入の活性化やZ世代の取り込みなど施策を打っているところです。

下期は、「メルカード」への投資強化やスポットワーク事業の立ち上げで、通期の利益伸長は抑えつつ成長投資を加速する方針です。それでも、トップラインの高成長は持続する見通しです。

中長期的なポテンシャルに照らせば、現在のPER20倍割れの株価水準は魅力的と言えるでしょう。短期的な業績のブレはあれど、Marketplaceでのシェア拡大、Fintechの伸びしろ、USでの巻き返しなど、複数の成長ドライバーがあり、数年後の企業価値から見ればまだ割安感があります。

成長投資を進める局面では株価が不安定になりがちですが、ユーザ基盤とシナジー効果を着実に積み上げている点、財務基盤も健全性が増している点を評価したいと思います。目先の株価変動に左右されず、メルカリのポテンシャルを信じて中長期の目線で見守ることが肝要だと考えます。